「僕にも変なプライドがあって。カッコ悪い部分をさらせなかったり、友達からイジられて、感情的に反応してしまったり…。よくないですよね。そう自覚してるし、すぐに反省もするんですけど、まだまだだなって思います」
演じるのが猫役と聞いてすぐは、戸惑いもあったそう。
「ぴんとこなかったですね。猫耳とかつけるのかなと思ってたけど、衣装を描いた絵を見せてもらったら、想像以上に見た目が人間だったので逆に『あれ?どういうことだろう』みたいな(笑)。猫の動きはいろいろ動画を見たり、猫に詳しい犬童(一心)監督から稽古でかけてもらった言葉を大事にしたりしながら研究しました。猫の動きってしなやかだし、すっと脚に体をすり寄せてくる感じとか、すごく色気を感じます。
ただ、良男は、かわいがってくれるヒロイン・沙織への愛情の向け方がまっすぐ。忠誠心も強くて犬っぽい性格だと演じてみて感じました」
猫との生活を想像すると?
「ただでさえ出無精なのに、ますます家から出なくなりますね。台本を読むのも忘れるくらい夢中になりそうです(笑)。でも、布団で寝てるところにすっと猫が入ってくるシチュエーションは、一回経験してみたい。