2018年7月7日 11:00
行かなきゃ損損! ミュージカル『エビータ』オリジナル演出版!
貧しい片田舎で育った愛人の子が、やがて民衆からの絶大な人気を勝ち取り大統領夫人にまで上り詰める。20世紀半ばに活躍したアルゼンチン大統領夫人、エヴァ・ペロンの生涯を題材にしたミュージカル『エビータ』といえば、マドンナとアントニオ・バンデラスの主演で映画化されたことでご存じの方も多いはず。ミュージカル界の巨匠たちが集結。伝説のオリジナル演出版が初来日。
この時に大きな話題になったのは、マドンナが自らエヴァ(エビータ)を演じることを熱望し、製作陣に激しく売り込みをかけていたということ。世界屈指のポップスの女王を惹きつける魅力がこの作品にはあるのだ。
何より一番の魅力は、その力強くドラマティックな楽曲にある。作曲は、『オペラ座の怪人』や『キャッツ』『ジーザス・クライスト=スーパースター』を手掛けたアンドリュー・ロイド・ウェバー。
これだけでもすごいけれど、作詞は『ジーザス~』のほか、『美女と野獣』や『ライオン・キング』のティム・ライス。最も有名なのは、エヴァが大統領官邸のバルコニーから民衆に向けて歌う「Don’t Cry for Me Argentina(アルゼンチンよ、泣かないで)」。優しく語りかけるように始まる導入部分は美しく、次第に民衆の心を掴み、熱狂をもたらしていくまでの展開は壮大でドラマティック。