くらし情報『“おもしろ昆虫おじさん”こと香川照之が、カマキリにハマッた理由』

2018年7月11日 16:00

“おもしろ昆虫おじさん”こと香川照之が、カマキリにハマッた理由

さっきまでカマキリの前にいたはずのバッタとかを、ガッツリ手で掴んでバクバク食べていく。その、勝者と敗者の違いを見るのが好きだったんですよね。顔がなくなって、脚がなくなって、体がなくなって。最後は触覚と羽と、脚の先っぽくらいしか残らない。しかもバリバリとかバキッとか、獰猛な音もする。それを見て、“これが生命をひとつつなぐために生命をひとつ殺すことなんだな”って感慨深くなったりしたものです。
“おもしろ昆虫おじさん”こと香川照之が、カマキリにハマッた理由


――捕まえたカマキリを水槽などに入れて、観察されていたってことですか?

香川:正確に言うと、飼うことには興味はないんです。生態は見たいんですけど、本能的に暮らしている生態が見たいので、カゴとかに閉じ込めるってことは、昆虫側には“逃げられない”というストレスがかかってしまう。
それって昆虫の精神状態を戦時下に置くのと同じになってしまい、普通の行動はとれなくなるんです。でもこっちは、ごく普通の一日を見たいわけだから、飼うのはちょっと違う。だから小さい頃は、庭に5か所くらいポイントを作って、カマキリを放し飼いにして、毎日餌をやりながら、動向を見てました。“お前は見られてないと思っているかもしれないけど、僕は見てるぞ…”みたいな、遠くからのぞき見する感じですね。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.