2018年7月12日 19:00
主役は難病の子5人! 映画『子どもが教えてくれたこと』に学ぶ人生の愛し方
つまり、病気の子どもでもひとりの人間として治療に参加させるということ。それは、ひとりの大人として扱うというのではなく、ちゃんと理解できるひとりの人間として扱うということね。
というのも、子どもというのは本能的に理解できることもたくさんあるし、学んでいくものなのよ。だから発展途上の人間というわけではなくて、学んでいる途中の人間。それに、子どもだからといって、彼らに真実は隠し通せないものなのよ。
ーでは、監督が子どもの頃とはだいぶ違うということですか?
監督
そうよ、私が子どものときはこんな感じじゃなかったわ。だって、私は4歳の時に頭を切ってしまったことがあったんだけれど、局所麻酔もしないで頭を縫われてしまったのよ!すごく痛かったし、いまでもよく覚えているくらい。お医者さんは、私が小さいからわからないと思って、「痛くない、痛くない」と言うんだけど、当然痛いわよね(笑)!
いまだったらそんなことはないし、未熟児くらい小さな子でも、具合が悪いサインがどういうものかきちんと見わける医療ケアの体制がちゃんと整っているくらいよ。
力強い子どもたちの言葉に生き方を見直さずにいられない
―そして、何よりも印象的なのは彼らから出てくる名言の数々。