2018年7月12日 19:00
主役は難病の子5人! 映画『子どもが教えてくれたこと』に学ぶ人生の愛し方
と言って強くハグしたのよ!
―ステキなエピソードに、想像するだけで込み上げてくるものがありますが、映画のなかでも彼らにはさまざまな可能性を感じさせられ、心を揺さぶられました。
監督
本当に彼らはあの歳で、もうすでにこれだけの素晴らしいことをやっているのよね。だから、この先ものすごいキャリアを積まなかったとしても、彼らの人間的な素晴らしさには変わりないわ。でも、いつも周りを説得させるイマドは、将来大統領になるかもしれないわね(笑)。
―確かに、あのパーソナリティならあり得ると思います!もし、イマドが大統領になったらこの映像はすごく貴重なものになりそうですね。
監督
そうね。ただ、映画のなかで「ぼくはオシッコしないんだ!」って言ってるシーンが何度も流れちゃうんじゃないかしら(笑)。
でも、いまはお父さんからの腎臓移植が無事に終わって、オシッコもできるようになったのよ。
だから、手術の数か月後にイマド会いに行ったとき、2人だけの会話のなかで「オシッコができるようになって気持ちいい?」って聞いたんだけど、今度は「面倒くさい」って言ってたわ(笑)。
子どもでも一人前の人間として扱うのがフランス流!
―劇中で驚いたのは、子どもたちが自分の病状や治療法についてすべてをきちんと理解していることですが、フランスでは病気であるなしに関わらず、子どもとは同等な向き合い方をしているのですか?
監督
20年くらい前に、子どもを一人前の人間として扱うことを推奨した心理学者がいて、そのあたりから変わってきたので、どちらかというと最近の傾向といえるわね。