2018年9月24日 22:00
「全部歌いづらいです(笑)」高橋優がスランプを経験し変わったところ
でもその感覚がすごく怖くて、去年から今年の5月ぐらいまでそのモードから抜けきれなかったんですよね。曲作りって自分自身のメンタルと向き合うものだから、ヘンにホンワカしているとダメなんですよ。ギスギスしていたり、いびつじゃなきゃいけないのに、その部分が小さくなってしまっていた。このまま歌も書けないつまらない人間になってしまうのか、と。
――作り手としては危機的状況。
高橋:あぶなかったですね。もう一度ゼロからやり直すというか、ここから高橋 優をゼロから知ってもらうぐらいの気持ちで曲作りをしないと、自分は終わってしまう。そういう思いで「STARTING OVER」とつけました。
――完成したアルバムには16曲もの素晴らしい歌があります。書けるようになったきっかけは?
高橋:この8年間で積み重ねてきた曲作りのやり方を、いったん忘れて一度ゼロに戻ろうと「曲作りってどうやるんですか?」と、それぐらいのレベルからはじめたんです。「こんな感じですか」「いやそれは違うぞ」とダメ出しされるようなことを、わざとやってみようと。駄作と言われようが関係ない。自分をもっと伸び伸びと出して、新しい曲を生み出す、そんなやり方で書いてみて、最初にできたのが「美しい鳥」