2018年10月10日 11:00
「ご自身で歌ってください」と言われ…tofubeatsの新たな挑戦がイイ
『RIVER』のようなバラード曲でエフェクトがかかった僕の声でも違和感を与えず“いいね”と言ってもらえる時代のムードがある。あ、そうか、今はそれが求められるタイミングなんだな、と。それが今回の方向性を決めてくれたと思う」
表題曲「RUN」は、そんな“自分自身で進むこと”への自覚を強く感じさせる自立心あるポジティブソング。ほかにも、普遍的な恋や愛をテーマにしたメロウな「MOONLIGHT」「SOMETIMES」や、まるで生声のように響くバラード「DEAD WAX」など、これまでのtofubeatsにはないタイプの表現にハッとさせられる。一人で己と向き合いつつも、そこから外へと走り出そうとする前向きな姿勢は、多くのリスナーの心に寄り添うものになるはずだ。
「聴く人に、なにかしら響くものがあるとうれしいですね。とくに僕は、古内東子さんや傳田真央さんが歌うようなOL系恋愛ソングが大好きなので(笑)。キラキラした女性たちに、アッパーな踊れる曲だけじゃなく、そういうミディアムなナンバーが刺さると言ってもらえるのは、とても光栄なことだなと思います」
トーフビーツ1990年、神戸市生まれ、神戸在住。