くらし情報『粉末卵の大量消失…アメリカ兵コックが挑む「謎」』

2015年10月5日 09:00

粉末卵の大量消失…アメリカ兵コックが挑む「謎」

他にも好きなキャラクターをたくさん出したので、書いている間は本当に楽しかった」

主人公たちをコックにしたのは、

「戦場は命を失くす場所ですが、コックは生きるための料理を提供する人たち。食糧がなければ人は死ぬ。食べ物の尊さを象徴できるポジションだな、とも思いました」

外国の資料まで集めて事実確認をしただけに、細部まで当時の情報が丁寧に再現される筆力に脱帽。さらに敬服するのは、絶妙なバランスで、戦争の凄惨さも盛り込まれる点。銃撃戦の恐怖もあれば、仲間が死ぬ哀しみもある。また、強制収容所のむごさも描かれると同時に、紳士的なドイツ人少佐も登場。

「少佐は実在の人物がモデルです。ナチスの罪深い点は押さえておくつもりでしたが、実際の戦いの場では、どちらが正義でどちらが悪かは言えない。
あまり対立させるつもりはありませんでした。敵も味方も亡くなってしまうという戦争の虚しさは書きたかったですね」

やがて最大の戦いを経て、ティムは、人を助けるためにある計画を立てる。彼の精神的成長と、戦争に対する思いもじっくり味わいたい。

◇1944年、ティムは志願してアメリカ陸軍にコック兵として入隊、戦地に向かう。

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