2018年12月5日 20:10
ホームレスにも!? 『カメ止め』監督・上田慎一郎の人生が波瀾万丈すぎる!
社会にボコボコにされてようやく、映画に集中しようと決意しました。
――数々の失敗をブログで愉快に綴っていたのはすごいと思います。
中2の時から日記をつけていて、当時から読者を意識したエンターテインメント精神がありました。日記なんだから、他人に読ませるわけもないのに(笑)。ブログでは日々の出来事や想いなどを毎日のようにアウトプットしていました。迷走していた時代も自分を客観視し、面白おかしく書いていた。辛いことがあってもそれをネタにしたから、僕には辛いことや悲しいことの記憶があまりないんじゃないかな。
――とてもポジティブですよね?
今はバランスがとれましたが、24歳くらいまでは超絶ポジティブ野郎で、痛い人間でした。
玄関に“若さと情熱。情熱を超えて行け!”みたいな言葉を貼ってましたから(笑)。自己啓発本を読みまくって、時間を効率的に使う方法を実践したりもしました。そんな僕のポジティブすぎる部分を妻がいい方向に導いてくれたことは大きいですね。やりたいことに反対はしないけれど、別の可能性にも気づかせてくれる。守るべき存在ができたことで、過剰な楽天性とポジティブさのバランスがとれたんです。