今回こうして色んなジャンルの作品に書き下ろしさせてもらって、すごく勉強になりました。
――「マリーゴールド」にしてもタイトルにこの花を選ぶところにセンスを感じさせます。
あいみょん:この曲に関しては、麦わら帽子の女の子の後ろ姿がマリーゴールドに見える、そのままの映像が頭に浮かんで。それと同時に歌詞とメロディが出てきました。夏の歌なのに「ひまわり」じゃないの?ってよく言われるんですけど、「マリーゴールド」以外には思い浮かばなかったんですよね。
――映像が浮かぶってすごいですね。「満月の夜なら」は〈君のアイスクリームが溶けた〉から始まる密室的な描写が官能的です。この曲に関してはどんなきっかけで?
あいみょん:テレビを見ていたらハーゲンダッツのCMが流れてきて。
カチカチに凍ったアイスクリームを手で包み込んでちょっと溶かしてから食べる、というのが、めっちゃやらしいなと(笑)。緊張している女性をほぐしてから食べる?って擬人化しちゃって。そういうところからインスピレーションがあったと思います。物事を見る時に“これには何か裏があるのかもしれない”って思いがちなんです。
――なるほど。では、作詞をする時にも「聴き手に言葉の裏を読み取ってもらいたい」