2019年4月1日 18:00
東京都現代美術館がリニューアル! 約100年間の選りすぐり作品を展示
初日3月29日は入館無料、20時まで。人気レストラン『100本のスプーン』が出店するなど、ショップもリ・オープン。新しくなったMOTで何が待ち受けているか、ワクワクして出かけてみたい。
企画展・百年の編み手たち-流動する日本の近現代美術-
「戦前でいえば、当時最新のシュールレアリスムとキュビスムを組み合わせたり、近年は新しいテクノロジーやメディアを既存の表現と組み合わせたり」。3フロアに及ぶ企画展では、そうした編集的な意図を持った作家にフォーカス。「編集」という切り口から1世紀を振り返る。戦前なら中原實、桂ゆき、戦後は森村泰昌らに注目。
焼け野原の東京から
歯科医と前衛芸術家、二足の草鞋を履いた中原實。
手前は昼寝する子ども、奥には戦時中に伐採された杉の切り株から、若木が萌える様が。次世代への希望を描くメッセージ性の高い作品。中原實《杉の子》1947
昭和の“隠れレジスタンス”
1913年生まれの桂ゆきは、戦前~戦後の検閲が厳しい時代に発表を続けた稀有な存在。1つの絵に複数の表現方法を用い、社会的なメッセージを巧みに盛り込んだ作品で知られる。
桂ゆき《抵抗》1952
パロディ?or自虐?
現代の“編み手”の代表選手、森村泰昌。