2019年5月17日 21:00
岡崎体育、批評家に物申す「確かに星野源さんにも褒めていただいたけど…」
パンク一筋のパンクバンドも過去にいたパンクバンドのオマージュをしているはずです。でも、ことさらに「それはオマージュだ!」とは言われない。そんな中で、僕が「オリジナル」と言われずに「オマージュばっかり」と言われてしまうのは、やはり手広くいろんなジャンルの音楽をやっているからなのでしょうか。だって、パンクバンドの方はアルバムの中にわざわざ1曲ヒーリングミュージックを挟んだりしませんから。僕のそういうメタ的な制作スタイルが、批評をする多くの方たちに、岡崎体育は常に他者を強く意識して音楽を作っていると勘違いさせているのかもしれない。でも、実はそんなことはないんです。“こういうの、ちょっとやってみよ”くらいのテンションです。
以前、ある音楽評論家の方に「岡崎体育は新しいパンク精神を持ったアーティストだ」と言っていただいて腹にすっと落ちたことがありました。
そうなんです。僕は過去をトレースしたいんじゃない。ネタ元があるならもっと自由に裏切りたいし、ジャンルにだって縛られたくない。オマージュと言われるより、これ、岡崎体育らしいねと言われるものをもっと確立したいんです。…で、オマージュってどういう意味?
おかざき・たいいく6/9(日)