くらし情報『大人の“初恋”に胸がキュンッ 『はじめてのひと』に共感する理由』

2019年5月21日 19:00

大人の“初恋”に胸がキュンッ 『はじめてのひと』に共感する理由

いろんな読者に「この子、自分に近いかも」と思ってもらえるよう、幅のあるキャラクターを心がけているというだけあって、登場する女性たちの恋愛や人生に対する価値観はさまざま。別の回で脇役として出てきた人が、ヒロインとして再登場したりして(逆もしかり)、すぐそばにいる人のまったく違う物語を楽しめるのも、連作集だからこそ。

「改めて振り返ると、ひとりひとり誰にでも大切にしたい人生がある、ということを描きたいのかなと思います。小さな出来事や事柄に心惹かれることが多いのですが、それをひとつのお話に仕上げるのに短編は向いていて、連作集はそのバリエーションだと感じます。短編を多く描くと型みたいなものができて、既視感のある展開になりがちなのが難しいのですが、『この人とこの人が友人だった』などと設定すると、描いた本人なのに、世界は広くて狭い!と感心できたりして楽しいですね」

谷川作品の真骨頂といえる“切なさ”と“はじめて”の親和性の高さにしみじみ。日々のささやかな“はじめて”を大切にしたくなるはず。
『はじめてのひと』“はじめて”をめぐるシリーズ連載。4巻では、以前からチラチラ登場しているお堅いイメージの博物館職員・北別府さんが主人公に。

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