くらし情報『犯人自ら激白…「若年犯罪者たち」が語る現代社会の重圧と心の闇』

2019年5月17日 20:40

犯人自ら激白…「若年犯罪者たち」が語る現代社会の重圧と心の闇

実際に彼らも後悔していたから、僕もそういう人間的な部分はできるだけストレートに描くように意識していたんだ。あと彼らに求めたことは、「言い訳をさせない」「偽りのことを言わせない」ということ。でも、事件から10年経っていることもあって、彼ら自身も変わったところがあるんだなとは感じたよ。

―観客が彼らに共感できる部分といえば、お金だけが目的ではなく、「退屈な生活から逃げ出したい」とか、「特別になりたい」といった彼らの心情ですが、もし監督が彼らの友達で事件に誘われていたら参加していたと思いますか?

監督この質問は初めて聞かれたけど、おもしろいね!やっぱり「彼らに加わりたい」という衝動に駆られていたとは思うよ。なぜなら、彼らが描くファンタジーの世界にも、秘密を持つということにも、ああいった計画を企てていくゲーム感覚の部分にも、惹かれてしまうだろうなと想像できるからね。

とはいえ、願望としては、スペンサーのように行き過ぎる前にストップをかける強さが欲しい。ただ、夢想家のウォーレンはワクワクした人生を求めている人物で、周りを魅了する力があるから、僕も彼に引き付けられてしまったんじゃないかな。

それに、彼らのように何も起こらない郊外の町という環境で暮らしていたら、そこから逃れる方法やそれを変える何かを求めてしまう気持ちになってしまうだろうね。

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