2019年8月5日 18:30
LINEで脚本が!? 『天気の子』RADWIMPSが明かす制作秘話
そういう快感はありますね。
――今回は、前触れもなくいきなり野田さんのLINEに、新海監督から脚本が送られてきたことがスタートだったと伺いましたが…。
野田:そうなんですよ。特に「音楽をやってください」とかは何も聞いていなかったので、すごくびっくりしました。しかもそれが、前作公開日からちょうど1年後の、8月26日。「これを読んで、洋次郎さんが何を思ったかを知りたい。できれば歌詞が乗ったものを聴いてみたい」と新海さんが言っていたので、3か月くらい後に、「愛にできることはまだあるかい」と、「大丈夫」のデモを送りました。
武田:そのくらいの段階で、僕と桑原は洋次郎から「新海さんからこんな話があって、曲を渡した」って聞きまして。
――「愛にできることは~」は、タイトルと同じサビの歌詞が非常に印象的ですが、脚本のどんなところからヒントを得て、その歌詞が生まれたのですか?
野田:なんだろう、帆高と陽菜の切実さというか、高い純度で大事なものに対峙する姿勢は、新海さんの描きたい世界の核でもあり…。彼らの、“まだ終わりじゃない、まだ何かやれることがある”という感情と、僕らが音楽作りに対して思っている“まだ作れる、まだ伝えたいことがある”という思いがオーバーラップし、それであの歌詞が出てきたような気がします。