2019年10月30日 20:50
若者の集団ドラッグ中毒…トランス状態で狂喜乱舞した先に迎えた結末
それは小さいときから現在にいたるまで、出会った人や住んでいた環境、本、映画、新聞といったすべてのことです。
ちなみに、冒頭のインタビューシーンのときに背景にDVDや本がたくさん並んでいますが、あれは実際に僕の所有物。この作品に直接影響を与えたわけではないですが、自分自身に対して影響を与えた作品の数々です。
そのほかにも、たとえばナイトクラブに行ったときに、最初はみんなハッピーなんだけど、アルコールが進むといい人が全然違う人に豹変してしまうといった出来事からもインスパイアされることもありますよ(笑)。おとなしくて優しそうな人ほどサイコティックになるのはすごく恐ろしいことだけど、僕はそういうものを含めたすべてに興味があると言えるのかもしれないですね。
―なるほど。過去には『エンター・ザ・ボイド』で撮影されたこともあり、東京には特別な思いも持っていただいているとのことですが、監督が思う日本の魅力を教えてください。
監督僕は映画を持っていろいろな国に行く機会はたくさんあるものの、そこまで惹かれる場所はあまりありませんが、そのなかでも東京はとても魅力的に映りました。
社会的なメカニズムが自分の知るヨーロッパとは全然違うことにも驚きましたし、アーティスティックなものに関して、日本にはカルト的なものを感じるんですよ。