ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のウィメンズバッグ「ノエ BB」に新作が登場する。ウィメンズ巾着バッグ「ノエ BB」新作コンパクトで持ち運びやすいサイズ感の巾着バッグ「ノエ BB」。新作として登場するのは、エンボス加工で“シボ”を表現する「エピ・レザー」を素材に採用したモデルだ。調節可能なレザーストラップを使って、ショルダーバッグやクロスボディバッグなどとしても使用できるのがポイント。また、バッグの内側には、ルイ・ヴィトンを象徴するモノグラムを纏った取り外し可能なポーチを付属している。なお、カラーは、ノワールブラックとクオーツホワイトの2色を用意している。【詳細】ルイ・ヴィトン「ノエ BB」取扱店舗:ルイ・ヴィトン店舗、ルイ・ヴィトン公式オンラインストア価格:413,600円カラー:ノワール、クオーツサイズ:W20cm×H20cm×D15cm【問い合わせ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2024年08月24日振付家ノエ・スーリエによる『The Waves』が、3月29日(金)・30日(土) 彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで上演される。2020年よりフランスのアンジェ国立現代舞踊センターのディレクターを務め、ネザーランド・ダンス・シアター2の委嘱で振付を提供するなど、世界のダンス界で注目を集める振付家ノエ・スーリエ。本公演は、大規模改修工事による休館期間を経て今月にリニューアルオープンを迎える彩の国さいたま芸術劇場のダンス公演第1弾となる。スーリエによると、『The Waves』は自身のこれまでのリサーチの発展形で、身体の記憶や知覚、その複雑に絡み合ったディテールを呼び覚まし、身体の表現に変換しようという試みであるとのこと。作中1人のパフォーマーが、イギリスの作家ヴァージニア・ウルフ の長編小説 『The Waves(波)』(1931) の一節を淡々と語る中、6人のパフォーマーが生演奏による打楽器の変容するリズムに絶えず呼応しながらパフォーマンスを繰り広げる。<公演情報>ノエ・スーリエ『The Waves』3月29日(金) 19:00 開演3月30日(土) 15:00 開演会場:埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール上演時間:約60分(途中休憩なし)※演出の都合により、開演時間に遅れたり途中退場されますと、ご予約席へのご案内ができません。振付:ノエ・スーリエ出演:ステファニー・アムラオ、ジュリー・シャルボニエ、アドリアーノ・コレッタ、船矢祐美子、ナンガリンヌ・ゴミス、ナン・ピアソンパーカッション:トム・ドゥ・コック、ゲリット・ヌレンス(イクトゥス)音楽:ノエ・スーリエ、トム・ドゥ・コック、ゲリット・ヌレンス■チケット料金(全席指定・税込)一般:5,000円U-25:2,500円※公演時25歳以下対象。入場時要身分証提示。※未就学児入場不可。※サイドバルコニー・2階席の一部は舞台の一部が見えづらいお席です。※車椅子でご来場の方は、チケットご購入時に必ずSAFチケットセンターへご連絡ください。※やむを得ない事情により、公演等に変更が生じる場合がございます。チケット情報:()公演詳細ページ:
2024年03月23日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)から、新作ウィメンズバッグ「ノエ パース・LV チャーム」が登場。「ノエ」バッグ着想、ドローストリング仕様のミニバッグ「ノエ パース・LV チャーム」は、1932年に誕生したルイ・ヴィトンのアイコンバッグ「ノエ」に着想を得た新作ウィメンズバッグ。コンパクトなボディーに、LV シグネチャーの刻印入りチャームをあしらったドローストリングや、トランクから着想を得たコーナーの金具など、ルイ・ヴィトンならではのディテールをプラス。デイタイムからイブニングシーンまで活躍する、シックな佇まいに仕上げた。また取外し可能なチェーンと、取り外し&調節可能なショルダーストラップを備えており、多彩なスタイルと持ち方を楽しめるのも魅力のポイントだ。カラーはさわやかな「モノグラム・デュンヌ キャンバス」と、モノグラム・キャンバスのカラーの色を反転させた「モノグラム・リバース キャンバス」の2色を用意する。詳細ルイ・ヴィトン 新作ウィメンズバッグ「ノエ パース・LV チャーム」展開店舗:ルイ・ヴィトン メンズ取り扱いストア、公式オンラインストア価格:・ノエ パース・LV チャーム(モノグラム・デュンヌ キャンバス) 390,500円・ノエ パース・LV チャーム(モノグラム・リバース キャンバス) 388,300円【問い合わせ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854©LOUIS VUITTON
2024年02月19日最新作『VORTEX ヴォルテックス』のギャスパー・ノエ監督が、本作で2画面分割を採用した秘話とその心境について語ったコメントが届いた。これまで挑発的な作品で注目を集めてきたギャスパー・ノエ監督が、ホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントを主演に迎え、2画面(スプリットスクリーン)で、決して交わることのない夫と妻、人生最後の日々を映し出した本作。本作の最大の特徴ともいえるのが、2画面同時に映し出される“スプリットスクリーン”の演出。『CLIMAX クライマックス』(2018)『ルクス・エテルナ 永遠の光』(2019)と過去にもスプリットスクリーンの手法を部分的にとりいれてきたギャスパー・ノエ監督。今回は、ほぼ全編スプリットスクリーンで、老夫婦人生最期の日々を描いた。この度解禁された本編映像でも、老夫婦それぞれの生活が2画面で描かれている。ある日の朝、心ここにあらずといった様子でふらふらと雑貨屋へ入る妻(フランソワーズ・ルブラン)と、寝起きのパジャマ姿のまま熱心にタイプライターを打つ映画評論家の夫(ダリオ・アルジェント)。彼は、妻のことが気になり、携帯で電話をかけるが、妻は全く電話に気づくことはない。そして、夫は仕方なく、電話をきり、妻を探しに行こうとする様子が2画面同時進行で映し出される。スプリットスクリーンについて監督は、「最初、数シーンだけをスプリットスクリーンで撮影する予定で、映画の全期間に渡って敢行するつもりは元々なかったんだ」と明かす。「けれども編集室で、登場人物の1人がフレームから離れ、もう一方が1人だけになったとき、彼または彼女が何をしているのかを、同時に、かつ、ずっと見ていたかったことに気づいたんだ。スプリットスクリーンによって、同時並行で進行しているのに、決して交わることのない2つのトンネルをたどっているように感じられるんだ。“人生の道”と言ってもいいかもしれない。取り返しのつかないほど分離された2人なんだ。この演出は、優れた空間ロジックが必要で、私は常に頭の中でルービックキューブを解いているような感覚に陥り、夜はよく眠れなかったよ」と、スプリットスクリーンに至った経緯とその狙いについて語った。さらに、自身の心境について、「『カノン』(1998)と短編『SIDA(原題)』(2006)を除けば、私は本当にティーンエイジャーのためのティーンエイジャーについての映画しか作ってこなかったように感じる。この年になって、私はようやく少しだけ大人になりつつあるのかもしれない。未知の世界に入り込んでいる」と新たな境地に入ったことを告白している。『VORTEX ヴォルテックス』は12月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:VORTEX ヴォルテックス 2023年12月8日よりヒューマントラストシネマ渋谷、 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE - KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA
2023年12月03日12月8日(金) より公開される映画『VORTEX ヴォルテックス』より、本編映像が公開された。本作は、新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエ監督が、「暴力」「セックス」を封印、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て新たな世界を作り上げた最新作。人はどう死んでいくのか?誰もが目をそむけたくなる現実を、真正面から冷徹なまでにまざまざと描く。主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画界の巨匠ダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』(1973) の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾り伝説的な女優となったフランソワーズ・ルブラン。スプリットスクリーンの画面分割によって、老夫婦の日常が2つの視点から同時進行で映し出される。公開されたのは、心臓病を患う夫(ダリオ・アルジェント)と、認知症の妻(フランソワーズ・ルブラン)の、自宅での各々の行動を映し出すシーン。夫は執筆作業中、ふと部屋の中がガス臭いことに気づきキッチンを覗くと、なんとガス栓が開いたままの状態に。わざとガス栓を開けっぱなしにしていたのか、それとも認知症によるものなのか、妻は素知らぬ表情で、ガス栓を閉め窓を開ける夫の姿を見つめるのだった。映像は淡々としたシーンながら、我々の現実の日常でも起こりうるかもしれないアクシデントを2画面で映し出すことでより緊迫感あるものに。日が経つごとに認知症が悪化していき、予測の難しい行動をとっていく妻が映し出され、老夫婦の行く末を案じてしまうような内容となっている。本作には、認知症の妻を演じたルブランの存在は必要不可欠だったようで、ギャスパー・ノエ監督は「フランソワーズの演技を一瞬たりとも見逃したくはなかったんだ。『ママと娼婦』でフランソワーズを発見して以来、私はフランソワーズを崇拝しているんだ」と、熱烈に支持している。映画『VORTEX ヴォルテックス』本編映像<作品情報>『VORTEX ヴォルテックス』12月8日(金) 公開■オリジナルポストカード付き特別鑑賞券価格:1,600円(税込)特典:オリジナルポストカード(※数量限定)『VORTEX ヴォルテックス』前売特典オリジナルポストカード イメージ公式HP:
2023年11月22日ギャスパー・ノエ監督が最新作『VORTEX ヴォルテックス』(12月8日(金) 公開)を引っ提げて、約4年ぶりに来日。11月14日(火) に都内映画館で行われた先行プレミア上映会に参加し、日本の大親友である塚本晋也監督とトークを繰り広げた。昨年開催されたフランス映画祭2022横浜での来日を自身の持病によるドクター・ストップによってキャンセルしたノエ監督は、念願のリベンジ来日に喜色満面。本作の上映を待ちわびる日本の観客に向けて「久々に来日が叶って本当に嬉しい。日本のみんなにこうして出会えて、そして映画まで上映してもらえて……。今回の映画は今までのようにセックス&バイオレンスはテーマにしていなくて、センチメンタルな映画だよ。これを観て全員に泣いてもらいたいね」と期待を込めて挨拶した。ギャスパー・ノエ監督イタリアンホラーの鬼才ダリオ・アルジェントを起用して完成させた『VORTEX ヴォルテックス』。2021年のコロナ禍での撮影について「当時はコロナ禍で誰も自分が感染したくないと怖がってとても緊張感のある独特な撮影だった。ダリオからは“俺はセリフなんて覚えられないぞ”と言われたけれど、役者全員にはシークエンスのみ教えて会話はすべてアドリブだった。それゆえに、ある種ドキュメンタリーに近い形に見えると思う」と振り返った。1992年に『鉄男II BODY HAMMER』で訪れたアボリアッツ国際ファンタスティック映画祭でノエ監督と初めて出会ったという塚本は「映画祭に到着して最初に会ったのがギャスパーで、その映画祭で観た『カルネ』があまりにも素晴らしくて度肝を抜かれた。それから映画祭に行く度に彼と再会して親睦を深めた」と交流歴を回想。またフランス映画祭2022横浜で『VORTEX ヴォルテックス』を鑑賞しており「本当に絶句するというか……。自分の両親を亡くした時の感情が生々しく蘇ってきたハードな映画でした。ギャスパーのこれまでの映画とは違い暴力もセックスもないけれど、歯ぎしりするような恐ろしさと深い愛を感じる作品だった」と感想を述べた。塚本晋也奇しくも11月25日(土) には塚本の新作『ほかげ』が公開される。すでに本作を鑑賞しているノエ監督は「塚本監督作の中で最も真面目で怖い映画だと思う。趣里さんをはじめ、俳優陣が信じられないくらい素晴らしい。晋也のスタイルはとても印象深くて、日本の戦後という厳しい時代を描いていて強烈な印象を受けた。『ほかげ』も『VORTEX ヴォルテックス』もお互いの監督作の中で最も真面目であり、心理的ホラーの要素があるね」と共通点を挙げながら絶賛した。また、ノエ監督はアルジェントを俳優として起用した理由について「彼はとてもフレンドリーで優しくて面白く、カメラにも慣れている。カリスマ性があり、そして私の父同様に喋るときに身振り手振りが激しい男だ。そこに僕は親近感を覚えた。だから今回の役は彼以外頭に思い浮かばなくて、間を取り持ってくれたダリオの娘さんには“暴力もセックスシーンもないから安心してね!”と伝えてもらった」とベストキャスティングだと胸を張った。アルジェント監督作『シャドー』が『鉄男』に強い影響を与えたという塚本は「あの当時のアルジェントは怖い顔というイメージがあったけれど、『VORTEX ヴォルテックス』では親しみ深いおじいちゃんになっていてビックリ。そして演技があまりにも素晴らしい。妻を演じたフランソワーズ・ルブランも本当に病気を患っている人を出演させたのか?と思うくらいにリアルだった」と舌を巻いていた。塚本は映画監督のみならず俳優としても活躍しており、ノエ監督は「僕はマーティン・スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』が大好きで、中でも晋也はスコセッシ映画で十字架に縛り付けられた俳優としては最高の演技を見せていた」と評し「将来的に日本で映画を作る機会があったら、是非とも晋也に出てほしい」とラブコール。これには塚本も「その時はぜひお願いします!」と満面の笑みで、会場を盛り上げた。最後にノエ監督は「映画が終わった時に、全員が泣いてくれることを期待しているよ。もし泣かない人がいたら、それは失敗作だということになるので……是非とも泣いてください!」とユーモアを交えて日本公開への期待を口にしていた。<作品情報>『VORTEX ヴォルテックス』12月8日(金) 公開公式サイト: RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE - KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA
2023年11月16日映画『VORTEX ヴォルテックス』が、2023年12月8日(金)に公開される。監督はギャスパー・ノエ。ギャスパー・ノエ監督映画『VORTEX ヴォルテックス』映画『VORTEX ヴォルテックス』は、『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』『CLIMAX クライマックス』など、実験的な試みと過激描写で問題作を生み出してきた監督ギャスパー・ノエが手掛ける群像劇。嫌悪、蔑み…と人間たちの難しい感情を描き続けてきた鬼才だが、本作『VORTEX ヴォルテックス』では、“人はどう死んでいくのか?”という誰もが目を背けたくなるような現実を真正面から見つめ、冷徹なまでに描いている。映画『VORTEX ヴォルテックス』では、認知症を患う妻と心臓病を抱える夫の人生最期の日々を、スプリットスクリーンの画面分割により、夫婦それぞれの視点から同時進行で映し出していく。次第に日常が崩れ去り、迫りくる“逃れられない運命”により、静かに、しかし確実にゆっくりと破滅へと向かう人々の人間模様が描かれる。心が通わない家族、不測の出来事、やがて訪れる死など、暴力なき恐怖の渦に吸い込まれ、老夫婦が“死ぬまで”を追体験できる映画となっている。主演はダリオ・アルジェント&フランソワーズ・ルブラン主演を務めるのは、1977年の『サスペリア』をはじめ『サスペリアPART2』『ダークグラス』などを手がけ、ホラー映画の帝王とも称された80歳にして初主演を飾るダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾ったフランソワーズ・ルブラン。死よりも恐ろしい“現実”をまざまざと感じさせる、不穏な空気感を生み出す演技に注目だ。夫...ダリオ・アルジェント作家であり心臓病を患っている。日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。妻...フランソワーズ・ルブラン元精神科医。徐々に認知症が進行していく。息子...アレックス・ルッツふたりの息子。両親を心配しつつも、家を訪れ金を無心する。映画『VORTEX ヴォルテックス』あらすじ作家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。離れて暮らす息子は2人を心配しながらも、家を訪れ金を無心する。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがては日常生活に支障をきたすように。そして、ふたりに人生最期の時が近づいていた…。【作品詳細】映画『VORTEX ヴォルテックス』公開日:2023年12月8日(金)監督・脚本:ギャスパー・ノエ出演:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ原題:VORTEX字幕翻訳:横井和子配給:シンカ提供:キングレコード、シンカ
2023年09月28日ギャスパー・ノエ監督最新作『VORTEX ヴォルテックス』が12月8日(金)より全国公開されることが決定。ポスタービジュアルと予告編が解禁された。作家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。離れて暮らす息子は2人を心配しながらも、家を訪れ金を無心する。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。そして、2人に人生最期の時が近づいていた…。新作を発表するたび、その実験的な試みと過激な描写で物議を醸してきたギャスパー・ノエ監督の最新作は、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て描く老夫婦の物語。昨年の「フランス映画祭2022 横浜」で上映され、大きな話題を呼んだ。主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾り伝説的な女優となったフランソワーズ・ルブラン。演技とは思えない奇跡の名演で、次第に破滅へと向かっていく老いた夫婦を体現した。解禁された予告編では、本作を象徴するスプリットスクリーンのシーンが盛り込まれており、心臓病を患う“夫”と認知症が進行する“妻”という、余命いくばくもない2人と、離れて暮らす“息子”(アレックス・ルッツ)の姿がとらえられている。一見仲睦まじい夫婦の日常を描いていくのかと思いきや、次第に日常が崩れ去り、誰もが目を背けている【逃れられない運命】が無情にも迫りくる…。静かに、しかし確実にゆっくりと破滅へと向かっていく人々の人間模様を予感させる予告編となっている。本作で映画初主演および本格的な演技初挑戦となった、ホラーの巨匠ことダリオ・アルジェントの姿にも注目だ。併せてポスタービジュアルも解禁。薔薇が敷き詰められ、まるで“棺桶”を連想させるような枠の中で瞳を閉じる夫(ダリオ・アルジェント)と、妻(フランソワーズ・ルブラン)の老夫婦が映し出されている。「人生は、夢の中の夢」という意味深なキャッチコピーも添えられ、2人を待ち受ける逃れられない老いや孤立、死…そしてギャスパー・ノエ監督が本作で描く、死よりも恐ろしい「現実」を否が応でも感じさせる不穏に満ちたものへと仕上がった。『VORTEX ヴォルテックス』は12月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月25日フランスの俳優ギャスパー・ウリエルが亡くなった。死因はスキーをしていて他人とぶつかり、頭蓋骨に大きな怪我をしたこと。37歳という若さでの急な死は、世界中にショックを与えている。パリ郊外のブローニュ=ビヤンクール生まれ。2001年の『ジェヴォーダンの獣』で映画デビュー。オドレイ・トトゥと共演した2004年の『ロング・エンゲージメント』でセザール賞の有望若手男優賞候補に。2007年の『ハンニバル・ライジング』では若き日のハンニバル・レクターを演じ、アメリカでも注目される存在になった。最近の出演作に『SAINT LAURENT/サンローラン』、『たかが世界の終わり』、『この世の果て、数多の終焉』などがある。2013年に交際を始めたモデルでシンガーのガエル・ピエトリとの間にひとり息子を持つ。文=猿渡由紀
2022年01月20日『たかが世界の終わり』のギャスパー・ウリエルが、スキー中の事故により亡くなったことがわかった。37歳だった。「AFP」が伝えた。18日(現地時間)フランスのサヴォワでスキー中にほかのスキーをしていた人と衝突し、脳に激しい損傷を負ったという。ヘリコプターでグルノーブルの病院に搬送されたが、翌日死去した。ギャスパーは2001年に『ジェヴォーダンの獣』で俳優デビュー。代表作に若きハンニバル・レクターを演じた『ハンニバル・ライジング』、イヴ・サン=ローランを演じた『SAINT LAURENT/サンローラン』などがある。『たかが世界の終わり』ではフランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で、主演男優賞を受賞した。また、シャネルの香水「ブルー ドゥ シャネル」の顔として、マーティン・スコセッシが監督した広告動画への出演でも有名。3月30日からDisney+で配信開始となるMCUドラマ「ムーンナイト」に出演しているギャスパー。ディズニーは「私たちの友人であり、一緒に仕事をした仲間であるギャスパー・ウリエルが悲劇的な死を迎えたと知り、深く悲しんでいます」とコメント。ギャスパーは2013年からモデルで歌手のガエル・ピエトリと交際しており、2016年には長男が誕生した。(Hiromi Kaku)■関連作品:たかが世界の終わり 2017年2月11日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開© Shayne Laverdière, Sons of Manual
2022年01月20日『スプリング・ブレイカーズ』から7年、異才ハーモニー・コリン監督が手がけ、アカデミー賞俳優マシュー・マコノヒーが破天荒な放蕩詩人を演じる『ザ・ビーチ・バム/The Beach Bum』が4月より日本公開されることが決定した。19歳で脚本を執筆したラリー・クラーク監督作『KIDS/キッズ』(95)、そして初監督作『ガンモ』(97)にてセンセーショナルなデビューを飾り、「アンファン・テリブル(恐るべき子ども)」「ゴダール以来の映画の革命児」と称され、カルト的な人気を誇るハーモニー・コリン。その後も映画は数年に1本と寡作ながら、小説や詩、絵画、写真などアート全般にわたって創作を発表しながら、近年はファッションブランド「グッチ(GUCCI)」の CMシリーズの監督や、リアーナやグッチ・メイン、ビリー・アイリッシュなどのMVや写真のディレクターも務めてきた。前作『スプリング・ブレイカーズ』撮影後、フロリダ州マイアミに移住したコリンが「とにかく笑える、めでたいヒーローを中心とした、気持ちよく揺れるヨットのような」作品の構想を思い立ち、同作以来7年ぶりの長編を手がけた。マシュー・マノコヒーが演じる主人公のムーンドッグは、かつて1冊だけ出版した詩集が成功し、天才と絶賛されていた詩人。しかし、その後は長らく大富豪の妻に頼り、酒とマリファナと女、太陽 と海、船をこよなく愛し、ハウスボートでのパーティなどお祭り騒ぎの放蕩生活を送っていた。フロリダの太陽と海のもと、自由気ままに日々楽しんでいたが、ある事件がきっかけで新しい詩集を出版しなければ、無一文のホームレスになるという窮地に陥る......。伝説的ラッパーのスヌープ・ドッグがムーンドッグと毎日のようにつるんで遊ぶ親友役を、アイラ・フィッシャーが謎の大富豪の妻を演じる。ムーンドッグが道中に出会うエキセントリックな仲間たちには、『グレイテスト・ショーマン』のザック・エフロンをはじめ、本作で11 年ぶりの映画出演となった『バッドボーイズ』のマーティン・ローレンス、そしてマイアミ在住の歌手ジミー・バフェットが本人役で出演。さらにはハーモニー・コリンも特別出演した『mid90s ミッドナインティーズ』で監督デビューを果たしたジョナ・ヒルは、本作ではムーンドッグと腐れ縁の出版エージェントとして出演する。ドレスやワンピースなど独特で過激なファッションを終始身にまとうマコノヒーをはじめ、豪華キャストの個性的な衣装を担当するのは、『スプリング・ ブレイカーズ』も担当し、HBOドラマ「ユーフォリア」でエミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた気鋭のデザイナー、ハイディ・ビヴェンス。その鮮烈な衣装により本作は米メディア「GQ」より「2019年で最も重要なファッション映画」と絶賛もされた。そのほかにも、ギャスパー・ノエとのタッグで知られる撮影監督ブノワ・デビエや『WAVES/ウェイブス』『ネオン・デーモン』の美術監督エリオット・エスターら『スプリング・ブレイカーズ』組、編集には『バードマン』のダグラス・クライス、音楽監督には『グレイテスト・ショーマン』のジョン・デブニーらハリウッドの一流スタッフが集結している。『ザ・ビーチ・バム』(原題)は4月、キノシネマみなとみらい・立川・天神にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年01月11日アートと深い関わりを持ち続けるファッションブランド「サンローラン(SAINT LAURENT)」とのタッグで贈る、ギャスパー・ノエ監督最新作『ルクス・エテルナ 永遠の光』。この度、本編映像と監督のコメントが到着した。今回到着した本編映像では、赤く染まった空を背景に、火を持つ群衆、そしてサングラスをかけて柱に縛られる主演のシャルロット・ゲンズブールと2人の女性が映し出される。怒号が飛び交い、徐々にカオス状態になる中、劇中の“ベアトリス・ダル監督”による磔のシーンの撮影が始まる…。ベアトリスとシャルロットは火と氷ですねという質問に、ノエ監督は「それがいいですよね。彼女たちはそれぞれにとても強い個性があります。奇妙なのは、最終日にあのような演技が出てくるとは思っていませんでした。シャルロットの磔姿を見た時といったら! 本当に凄かったです!」とふり返る。「そしてベアトリスがわめき出して、スタッフに『彼女にカメラを向けて!』と叫びました。私ですら、映画がどのような結末を迎えるか分かりませんでした。本当のことを言うと、エンディングがあんなに良いものになるとは思っていませんでした! トランス状態の女優二人が、私すら予期していなかったこれらのサイコなシーンを作り上げたのです!」と大絶賛を贈っている。『ルクス・エテルナ 永遠の光』はシネマート新宿、シネマート心斎橋「のむコレ2020」にて公開中、2021年1月8日(金)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ルクス・エテルナ 永遠の光 2020年11月20日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋「のむコレ2020」にて公開©2020 SAINT LAURENT-VIXENS-LES CINEMAS DE LA ZONE
2021年01月07日2019年カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングで上映されたギャスパー・ノエ監督最新作『ルクス・エテルナ 永遠の光』。シネマート新宿/心斎橋にて開催中の「のむコレ2020」で大盛況となっている本作が急きょ全国順次公開決定。さらに冒頭映像とシャルロット・ゲンズブール&ベアトリス・ダルからのコメントも解禁となった。「のむコレ2020」にて上映され、全21作品の中で最多動員を争う大盛況に。また、賛否両論が入り乱れるギャスパー・ノエ作品にも関わらず、SNS上では異例の絶賛を受けている本作。主演を務めるのは『ニンフォマニアック』のシャルロット・ゲンズブール、『ベティ・ブルー』のベアトリス・ダル。さらに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より女優業にも進出するモデルのアビー・リー・カーショウや、ミカ・アルガナラズ、ルカ・アイザック、ポール・ハメリンといったトップモデルらも出演している。この度解禁となった冒頭映像は、“主演”シャルロットと“監督”ベアトリスによる映画の撮影現場という設定の中、リハーサルまでの時間、主題である魔女狩りについて、また、これまでの撮影にまつわる裏話について赤裸々に話す約12分間にも及ぶアドリブシーンの一部。シャルロットは「誰かを演じようとはしていませんでした。邪魔されたくない女優を大げさに演じることは楽しかったですが、事実に基づいて演じることは面白かったです。二つのカメラを前に何でも好きなことを言えるのはエキサイティングで、ギャスパーも楽しんでいました」とコメント。ベアトリスは「ほとんど作り話はありません!」と断言、「アドリブでは個人的な話をするようにしました。シャルロットとの間に親密さを生むためです。あたかも女優と監督間で本当に行なわれるように、ゆっくりと互いを探っていきました」と語り、フランスを代表する2人の女優魂が炸裂したシーンとなっている。『ルクス・エテルナ 永遠の光』はシネマート新宿、シネマート心斎橋「のむコレ2020」にて公開中、2021年1月8日(金)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ルクス・エテルナ 永遠の光 2020年11月20日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋「のむコレ2020」にて公開©2020 SAINT LAURENT-VIXENS-LES CINEMAS DE LA ZONE
2020年12月03日2019年のカンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングにて上映され、賛否両論を巻き起こしたギャスパー・ノエ監督最新作『LUX AETERNA』(原題)が『ルクス・エテルナ 永遠の光』として「のむコレ2020」にて公開決定。ポスタービジュアルと共に混沌と狂気の2本の予告編が解禁された。アートと深い関わりを持ち続けるファッションブランド「サンローラン(SAINT LAURENT)」のクリエイティブディレクター、アンソニー・ヴァカレロが「様々な個性の複雑性を強調しながら、サンローランを想起させるアーティストの視点を通して現代社会を描く」というコンセプトでスタートさせたアートプロジェクト「SELF」。本作はそのプロジェクト作品として製作され、2018年カンヌ国際映画祭監督週間にて芸術映画賞を受賞した『CLIMAX クライマックス』に続き、2019年同映画祭ミッドナイトスクリーニングにて上映。絶賛・酷評の賛否両論を巻き起こし、異才ギャスパー・ノエはあらためて唯一無二の個性を見せつけた。主演を務めるのは『ニンフォマニアック』のシャルロット・ゲンズブール、『ベティ・ブルー』で知られるベアトリス・ダル。さらに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より女優業にも進出するモデルのアビー・リー・カーショウや、ミカ・アルガナラズ、ルカ・アイザック、ポール・ハメリンといったトップモデルらも出演。今回解禁となったポスタービジュアルでは、「ようこそ、混沌と狂気の撮影現場へ」というキャッチコピーと共に、柱に縛り付けられたシャルロットと顔を隠したベアトリスが、七色の炎に包まれるアート感溢れるデザイン。また、予告編は2パターンあり、狂気編では分割された画面の中で、火あぶりに関する会話から始まり、赤・緑・青の痛いほどビビッドな色彩と共に、2人が叫び狂う姿が…。(※注)本映像は光の点滅が続くなど、光に対して敏感な方の場合、光感受性反応による諸症状を引き起こす可能性のあるシーンが含まれております。ご鑑賞頂く際には予めご注意下さい。一方、混沌編では同じような構成ながらも、ヴェルディのレクイエム「怒りの日」の有名な音楽と共に、カール・Th・ドライヤーの映画『怒りの日』(1943)の火刑の映像が引用され、カオス感渦巻くトレーラーとなっている。『ルクス・エテルナ 永遠の光』は11月20日(金)より「のむコレ2020」にてシネマート新宿、シネマート心斎橋で公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月29日世界各国で上映禁止となった、実話を元にしたあまりにも”危険”な衝撃作『アングスト/不安』。この度、本作のファンを公言する『CLIMAX クライマックス』や『LOVE【3D】』の鬼才ギャスパー・ノエ監督からメッセージ映像が到着した。刑務所出所後の殺人鬼=狂人が感じる不安やプレッシャーによる異様な行動と心理状態を、凶暴かつ冷酷非情なタッチと斬新なカメラワークを用いて表現。彼自身のモノローグで綴る構造や全編に徹底された陰鬱なトーンなどで衝撃を与えた本作。今回到着したのは、本作の大ファンであることを公言し、『カルネ』(91)から『CLIMAX クライマックス』(18)まで、自身の作品で本作へのオマージュを捧げているギャスパー・ノエによるメッセージ動画。これまでの映画製作において強烈な影響を受けたという本作の魅力と、これから劇場で鑑賞する日本人へ向けてコメント。自身が手掛けた作品でないにもかかわらず、ここまで語り、日本初公開のためだけにメッセージを寄せるというのは異例のこと。公開当時、あまりにもサイコティックな内容にフランスでも上映が禁止され、後に発売されたVHSも極わずかしか出回っていない中、「いままでに60回は観た」と驚きの発言。当時からこの作品に打ちのめされた1人だと明かす。さらに、世界各国で上映が禁止されたことにより、「この映画は観た人がほとんどいない、全く無名の作品であることもこの映画の魅力だ」と語り、「常に素晴らしい作品が影を潜めていて、再評価されるべきものがある」と本作が再び日の目を浴びることに、喜びと期待をあらわにした。ちなみに、ノエが過去に人生ベスト5 にピックアップした映画は、『アルゴ探検隊の大冒険』(63)、『2001年宇宙の旅』(68)、『イレイザーヘッド』(76)、『ソドムの市』(75)、そして本作『アングスト/不安』だ。「映画史上最も重要なカメラワーク」また、ノエは注目すべきシーンとして斬新なカメラワークを挙げ、「見事なテクニックと映像の捉え方は絶対に観てほしいところだ。映画史上最も重要なカメラワークと言えるだろう」と撮影を担当した世界的な映像作家ズビグニェフ・リプチンスキの撮影技術を絶賛。アカデミー賞最優秀短編アニメ賞を受賞した『タンゴ』やジョン・レノン、ミック・ジャガーのMVで知られるリプチンスキの独特なカメラ表現は、ノエや『ブラック・スワン』監督ダーレン・アロノフスキーにも影響を与えるなど、スリラー映画におけるカメラワークの根幹を築いたともいえる。ドローン撮影などない時代に、一体どこから撮影したのかと思うほどの高度なショットや俳優の体にカメラを取り付ける撮影手法は、主人公の感じる不安や焦燥を観る者にも感じさせ、そのリアルな表現と芸術性の高さに世界中の映画監督らを虜にした。配給会社にクレームも…「とても複雑で魅力的」公開から37年経った現在でも、世界で再上映された例は少なく、この度の日本劇場公開はかなりレア。すでに配給会社にクレームが入るなど、とにかく残虐な殺人鬼映画では?と噂される本作であるが、これから劇場で鑑賞する日本人へ、ノエは「暴力行為を目の当たりにする一方で、加害者(=主人公)からの被害を耳にする。とても複雑で魅力的な映画だ」と単なる殺人鬼映画ではないことを主張。日本独自のチラシのデザインについて「素晴らしい!」と絶賛、「遂にこの映画史上に残るマスターピースが日本で公開されることを知りとても嬉しく思う」と語っている。『アングスト/不安』は7月3日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。※本作は、1980年にオーストリアで実際に起こった事件を描いております。当時の司法制度では裁ききれなかったために発生した事象であり、本映画をきっかけとして以降大きく制度が変わりました。劇中、倫理的に許容しがたい設定、描写が含まれておりますが、すべて事実に基づいたものであります。本作は娯楽を趣旨としたホラー映画ではありません。特殊な撮影手法と奇抜な演出は観る者に取り返しのつかない心的外傷をおよぼす危険性があるため、この手の作品を好まない方、心臓の弱い方はご遠慮下さいますようお願い致します。またご鑑賞の際には自己責任において覚悟して劇場にご来場下さい。(text:cinemacafe.net)
2020年06月03日第71回カンヌ国際映画祭「監督週間」で初上映され、賛否両論真っ二つに分かれた中で<芸術映画賞>に選ばれた鬼才ギャスパー・ノエ監督の新作『CLIMAX クライマックス』。この度、ソフィア・ブテラとプロダンサーたちによる圧巻のダンスシーンを収めた本編映像が解禁となった。プロダンサーによる度肝を抜くパフォーマンスと、「ダフト・パンク」らが手掛けたエレクトロミュージック、そして全編を通して多用される長まわし撮影で、ドラッグによりトランス状態へと堕ちていく様を描き出した本作。この度、プロダンサー22人による圧巻のダンスシーンをおさめた本編映像が解禁。短い撮影期間の中でリハーサルに2日間をかけたというダンスシーンは、VOGUE(VOGUEING)、FLEXING、WAACKINGなど様々なスタイルが入り混じった圧倒的なパフォーマンスが畳みかける。常人離れしたその動きに、70年代ユーロ・ディスコブームを席巻したCerrone(セローン)の「Supernature」が放つ軽快なビートが交わり、永遠に観ていたくなりそうな中毒性のある映像となっている。『CLIMAX クライマックス』は11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:CLIMAX クライマックス 2019年11月1日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS
2019年10月17日世界を挑発し続ける鬼才ギャスパー・ノエ監督の最新作『CLIMAX クライマックス』から、次第に狂気が満ちていく予告編が解禁。さらにギャスパー・ノエと親交の深い、『斬、』『野火』の塚本晋也監督から絶賛のコメントが到着した。第71回カンヌ国際映画祭「監督週間」で初上映されると、賛否両論が真っ二つに分かれた中で<芸術映画賞>受賞を果たした本作。『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』『LOVE3D』など作品数は多くはないものの、新作を発表するたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発してきたギャスパー・ノエが、3年ぶりに放つ最新作。この度解禁となった予告編では、雪が降る山奥の廃墟のパーティーで“何か”が入ったサングリアを飲んだダンサーたちが、次々と歓喜の舞から狂乱へと変貌していく様子が映し出されている。冒頭の「成功するために何でもする覚悟はある?」という意味深なインタビュー内容は、彼らにこれから起こる狂乱の一夜を連想させる。叫びだす者、排水管に抱きつく者、笑いながら自傷行為をする者…、逃げ出せない空間で次第に満ちていく狂気。フレンチ・ディスコのレジェンド、セローンによる70年代のエレクトロミュージック「Supernature」 に乗せ、とても人間業とは思えない奇怪なダンスが入り混じり、堕ちていく者たちの視点で縦横無尽に反転するカメラに、視覚と聴覚が激しく弄ばれる中毒性のある予告編となっている。併せて解禁となった第2弾ポスタービジュアルには、トランス状態に堕ちてしまったダンサーたちが、何かを求め踊り狂う姿が。別々の方向に向いた視線と伸ばした手は、彼らが巻き起こす収拾がつかない地獄絵図を予感させ、心理的恐怖と好奇心をかき立てられる何とも異様なビジュアルとなっている。「五感と肉体をフルに使わされる映画だ」ギャスパーがまたやってくれた。タイトル通りクライマックスに向かって振り切れている。恐怖を感じる。逃げ出したいくらいに。しかし、ギャスパーの完璧な映像感覚と音響感覚はいつも厳格で精密、卑俗と高尚が激突し、片時も目が離せない。そして背景にはギャスパーのいたずらっぽく笑う顔がいつも見え隠れする。海外に映画を持っていくようになったとき初めて会った監督が、ギャスパーだ。あれから30年近く経つのに、いつもギャスパーは、純粋で自由だ。その自由さを見て、自分もまた、まだまだやってやる。と励まされるのだ。クライマックス。五感と肉体をフルに使わされる映画だ。―塚本晋也(映画監督)『CLIMAX クライマックス』は11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月08日映画『CLIMAX クライマックス』が、2019年11月1日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開される。過激描写と実験的な試みを続けてきた鬼才ギャスパー・ノエの最新作だ。鬼才ギャスパー・ノエ最新作若者たちの情熱的な愛を大胆な性描写とともに描いた『LOVE3D』をはじめ、『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』など、問題作を生み出してきたギャスパー・ノエ。嫌悪、蔑み…と人間たちの難しい感情を描き続けてきた鬼才だが、過去には、ファッションブランド「サンローラン(Saint Laurent)」の短編映像も製作している人物だ。『LOVE3D』以来3年ぶりの新作、映画『CLIMAX クライマックス』では、ドラッグによって絶頂を迎えた22人のダンサーたちにフォーカスを当てる。あらすじ1996年のある夜、有名な振付家の呼びかけで選ばれた22人のダンサーたちが人里離れた建物に集まり、アメリカ公演のための最後のリハーサルをしている。彼らの集まる建物には電話がない。山奥のために携帯も通じない。そして、外では雪が降っている。公演前の最後の仕上げともいうべき激しいリハーサルを終え、打ち上げパーティを始めたダンサーたちは、爆音ミュージックに体を揺らしながら、大きなボールになみなみと注がれたサングリアを浴びるように飲んでいた。しかし、そのサングリアにはLSD(ドラッグ)が混入しており、ダンサーたちは、次第に我を忘れトランス状態へと堕ちていく。エクスタシーを感じる者、暴力的になる者、発狂する者…一部の者にとっては楽園だがほとんどの者にとっては地獄の世界と化していくダンスフロア。一体誰が何の目的でサングリアにドラッグを入れたのか?そして、理性をなくした人間たちの狂った饗宴はどんな結末を迎えるのか・・・?次第に充満する“地獄絵図”全編を通して長まわし撮影が多用され、ドラッグによって次第に充満していく“地獄絵図”を鮮烈に映し出した。エクスタシーを感じる者、暴力的になる者、発狂する者。リアリティのある映像作品を通して、観る者を“疑似トランス状態”へと送り込む。サイケデリックな97分間の末、観客にどんな映画体験をさせてくれるのか…。主演はソフィア・ブテラ、他はプロダンサー主演は、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』『華氏451』のソフィア・ブテラ。ソフィアをのぞいては、各地で見出したプロのダンサーたちで、俳優は登場しない。演技経験のないプロダンサーによる度胆をぬくパフォーマンスが、トランス状態に陥った人間のリアリティを強調させる。音楽はダフト・パンク2003年公開の『アレックス』に続き、音楽はダフト・パンクを起用。ダフト・パンクらが手がけたエレクトロミュージックに加えて、ザ・ローリング・ストーンズ、セローン、エイフェックス・ツインなどのサウンドを混ぜ込んだ。【作品情報】映画『CLIMAX クライマックス』公開日:2019年11月1日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか監督・脚本:ギャスパー・ノエ出演:ソフィア・ブテラ、ロマン・ギレルミク、スエリア・ヤクーブ、キディ・スマイル原題:『CLIMAX』
2019年06月17日第71回カンヌ国際映画祭「監督週間」で初上映され、賛否が真っ二つに分かれた中で「国際アート・シアター連盟賞」を受賞した鬼才ギャスパー・ノエ監督・脚本作『CLIMAX クライマックス』の日本公開が、11月1日(金)に決定した。理性も理屈も理解もいらない――疑似トランスに酔いしれる狂乱の97分間本作は、新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきたギャスパー・ノエが3年ぶりに放つ最新作。出演は、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』『アトミック・ブロンド』『キングスマン』などに出演し、かつてマドンナのバックダンサーでもあったソフィア・ブテラ。そして、彼女以外は各地で見出したプロのダンサーたち。音楽は「ダフト・パンク」「ザ・ローリング・ストーンズ」、セローン、エイフェックス・ツインなどが使用されている。演技経験のないプロダンサーによる度胆をぬくパフォーマンスと、彼らが手掛けたエレクトロミュージック、そして全編を通して多用される長まわし撮影で、ドラッグにより次第に充満していく地獄絵図を鮮烈に映し出した。歓喜からの狂乱、観る者を疑似トランス状態に放り込むサイケデリックな97分間に酔いしれる衝撃的な作品に仕上がった。海外では「観客も無傷ではいられない。完全なるトランス」「オーマイガー!クソいまいましいほど気に入った」などと評されており、鬼才ギャスパー・ノエが生み出したR18+指定の新たな問題作に期待がかかる。併せて解禁された第1弾ポスタービジュアルは、充満していくドラッグにより絶頂(クライマックス)に達した者たちの姿が写し出されている。愛し合う者、泣き叫ぶ者、それでも踊り狂う者など絶頂の達し方は様々だが、壮絶な狂乱の一夜を過ごしたことが想像できる刺激的なデザインとなっている。ストーリー1996年のある夜、有名な振付家の呼びかけで選ばれた22人のダンサーたちが人里離れた建物に集まり、アメリカ公演のための最後のリハーサルをしている。その建物には電話がない。山奥のために携帯も通じない。外では雪が降っている。公演前の最後の仕上げともいうべき激しいリハーサルを終え、打ち上げパーティを始めたダンサーたちは、爆音ミュージックに体を揺らしながら、大きなボールになみなみと注がれたサングリアを浴びるように飲んでいた。しかし、そのサングリアにはLSD(ドラッグ)が混入しており、ダンサーたちは、次第に我を忘れトランス状態へと堕ちていく。エクスタシーを感じる者、暴力的になる者、発狂する者…一部の者にとっては楽園だが、ほとんどの者にとっては地獄の世界と化していくダンスフロア。一体誰が何の目的でサングリアにドラッグを入れたのか?そして、理性をなくした人間たちの狂った饗宴はどんな結末を迎えるのか…?『CLIMAX クライマックス』は11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年06月14日「見逃した映画特集 2016」が、2016年12月24日(土)から2017年2月3日(金)まで、東京・渋谷のアップリンクで開催される。2016年に公開された話題作をまとめて上映する特集上映「見逃した映画特集 2016」。アカデミー賞で作品賞と脚本賞の2部門を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』や、主演男優賞、監督賞、撮影賞3部門を受賞した『レヴェナント:蘇りし者』、『ルーム』など賞レースをにぎわせた作品はもちろん、タランティーノ監督『ヘイトフル・エイト』、 ケイト・ブランシェット主演『キャロル』、過激な描写が話題となった邦画『ディストラクション・ベイビーズ』、オダギリジョー×蒼井優『オーバー・フェンス』など、洋画・邦画あるいはメジャー・インディー問わず、多彩な作品の数々がラインナップ。また、ギャスパー・ノエ監督作『LOVE【3D】』や、劇場公開時は2D上映だったヴィム・ヴェンダース製作総指揮『もしも建物が話せたら』の3D上映、落語家・瀧川鯉八の落語付上映『ミスター・ダイナマイト』など、同特集限定の上映イベントも行われる。【開催概要】「見逃した映画特集 2016」日程:2016年12月24日(土)〜2017年2月3日(金)会場:アップリンク渋谷住所:東京都渋谷区宇田川町 37-18 トツネビル 1階・2階問い合わせ先:03-6825-5503※12月31日(土)、1月1日(日)は休館日料金:<通常作品>一般 1,300円 / 学生・シニア 1,100円 / UPLINK 会員 1,000円<LOVE【3D】・もしも建物が話せたら【3D 上映】>一般・学生・シニア 2,000円 / UPLINK 会員 1,800円<チリの闘い・あやつり糸の世界※入替制>一般・学生・シニア 1,000円 / UPLINK 会員 900円<ミスター・ダイナマイト×瀧川鯉八落語「ダイナマイト」>一般・学生・シニア 2,000円 / UPLINK 会員 1,800円※パスポート会員使用不可。※サービスデー適応外。※詳しい上映スケジュールは公式サイト(より。【上映作品】・アメリカン・スリープオーバー(96分) 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル・あやつり糸の世界(212分) 監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー・イット・フォローズ (100分) 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル・海よりもまだ深く(117分) 監督:是枝 裕和・EVIL IDOL SONG(80分) 監督:大畑 創・Every Day(95分) 監督:手塚 悟・オマールの壁(97分) 監督:ハニ・アブ・アサド・オーバー・フェンス (112分) 監督:山下 敦弘・キャロル(118分) 監督:トッド・ヘインズ・久高オデッセイ 第三部 風章(95分) 監督:大重 潤一郎・月光(112分) 監督:小澤 雅人・貞子 vs 伽椰子(99分) 監督:白石 晃士・さとにきたらええやん(100分) 監督:重江 良樹・山河ノスタルジア(125分) 監督:ジャ・ジャンクー・蜃気楼の舟(99分) 監督:竹馬靖具・シング・ストリート 未来へのうた(106分) 監督:ジョン・カーニー・将軍様、あなたのために映画を撮ります(97分) 監督:ロス・アダム、 ロバート・カンナン・少女椿(90分) 監督:TORICO・スポットライト 世紀のスクープ(128分) 監督:トーマス・マッカーシー・スラッカー(97分) 監督:リチャード・リンクレイター・団地(103分) 監督:阪本 順治・チリの闘い(263分) 監督:パトリシオ・グスマン・築地ワンダーランド(110分) 監督:遠藤 尚太郎・ディストラクション・ベイビーズ(108分) 監督:真利子 哲也・バンクシー・ダズ・ニューヨーク(81分) 監督:クリス・モーカーベル・ビヨンド・クルーレス(89分) 監督:チャーリー・リン・FAKE(109分) 監督:森 達也・不思議惑星キン・ザ・ザ(135分) 監督:ゲオルギー・ダネリヤ・ヘイトフル・エイト(168分) 監督:クエンティン・タランティーノ・兵士 A(175分) 音楽:七尾旅人・マジカル・ガール(127分) 監督:カルロス・ベルムト・ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン(119分) 監督:アレックス・ギブニー・無伴奏(132分) 監督:矢崎 仁司・もしも建物が話せたら 3D(165分) 製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース・ヤング・アダルト・ニューヨーク(97分) 監督:ノア・バームバック・LOVE【3D】(135分) 監督:ギャスパー・ノエ・LISTEN(58分) 共同監督:牧原依里・雫境(DAKEI)・ルーム(118分) 監督:レニー・アブラハムソン・レヴェナント:蘇えりし者(157分)監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ・わたしの自由について〜SEALDs 2015〜(165分) 監督:西原 孝至
2016年12月18日フランス人俳優ギャスパー・ウリエルが、5年ぶり7回目の来日を果たし、12月13日に行われた主演作『たかが世界の終わり』ジャパンプレミアの舞台挨拶に登壇。本作の見どころやグザヴィエ・ドラン監督とのエピソードを語った。「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気劇作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)。母のマルティーヌ(ナタリー・バイ)は息子の好きな料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌ(レア・セドゥ)は慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)、彼の妻のカトリーヌ(マリオン・コティヤール)はルイとは初対面だ。オードブルにメインとぎこちない会話が続き、デザートには打ち明けようと決意するルイ。だが、兄の激しい言葉を合図に、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる──。本年度カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した『たかが世界の終わり』は、カンヌ国際映画祭・審査員賞という栄光を手に入れたグザヴィエ・ドランが、監督兼脚本を務めた最新作。キャストには、主演のギャスパーを始め、レア・セドゥ、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセル、ナタリー・バイといった、フランスを代表する一流俳優陣が集結している。この日、暖かい拍手の中舞台挨拶に登壇したギャスパーは、まず「コンバンワ」と日本語で挨拶し、「今回来日できて嬉しいです。今日が日本での初のお披露目会ということで、文化の違う国でどんな反応が見られるのか、ドキドキしています」とコメント。本作では主人公を演じたものの、セリフが少なかったギャスパー。「“沈黙を通して最大限のことを伝える“ということが、俳優としてとてもチャレンジでした」と話し、「ドラン監督から事前にこういった役柄ということを聞いていて、そしてシナリオが送られてきたときも、『心配しなくていいよ。沈黙というものが、どれほどの可能性を持っている表現方法なのか、2人で探っていこう。』という手紙が添えられていました。彼との共同作業は非常に興味深いものでした」とドラン監督とのエピソードを明かした。さらに「ドラン監督というのは俳優に対して非常にリスペクトがある人で、映画へのアプローチの中で、常に俳優に特権的なポジションを与える人なのです。なので世界中の俳優にとって、彼と仕事をするということは非常に嬉しいことなんです」と共に仕事をすることがきた喜びを語り、「現場で新しいアイディアが湧いてくると、カメラが回り続ける中でカットもかけずにダメ出しをしたりしていました。そのときに彼が思いついたことをその場ですぐやってくれ、ということがしょっちゅうありました」とこれまで一緒に仕事をしてきた監督とは全く違う仕事の仕方をする人だったと撮影現場の様子をふり返った。そしてこの日は、ゲストとしてモデルの近藤千尋がギャスパーに花束をプレゼント。本作については「映像や音楽がとてもおしゃれで、日本映画では表現できないようなシーンがたくさんあって感動しました」と感想。現在、「ジャングルポケット」太田博久との第1子妊娠中の近藤さんは、「母と息子の2人きりのシーンのときに『私はあなたを理解できない、だけど愛してる』という言葉があって、血のつながりって凄いな、そういう存在が私もこの世に誕生するんだと思うとワクワクしました」と新しい命の誕生への期待を話した。そんな近藤さんに、現在11か月の男の子の父親であるギャスパーからベビー服がプレゼントされる場面も。子育ての先輩であるギャスパーは、「まだあなたは子どもを育てるといういことの1/10もわかっていないよ。これから発見の日々です」と指摘しつつ、「いま、寝れるうちにたっぷり睡眠をとってください」とアドバイスもしていた。『たかが世界の終わり』は2017年2月11日(土)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年12月14日『マレフィセント』のエル・ファニングが美を求めるあまり闇に堕ちていくトップモデルを熱演する、第29回東京国際映画祭・特別招待作品『ネオン・デーモン』が、2017年1月より日本公開されることが決定。『ドライヴ』ニコラス・ウィンディング・レフン監督が新たに贈る、ファッション業界を舞台にした本作から、衝撃の予告編とポスタービジュアルが解禁となった。誰もが目を奪われる特別な美しさに恵まれた16歳のジェシー(エル・ファニング)は、トップモデルになる夢を叶えるため、田舎町からロスへとやって来る。瞬く間に一流デザイナーやカメラマンの心をとらえ、ことごとくチャンスをつかむジェシーを、ライバルのモデルたちは異常なまでの嫉妬で引きずりおろそうとする。やがて、ジェシーの中に眠る激しい野心もまた、永遠の美のためなら悪魔に魂も売り渡すファッション界の邪悪な毒に染まっていく――。2011年、世界に最上級の興奮をもたらした『ドライヴ』のレフン監督の最新作となる本作。本年度カンヌ国際映画祭にて上映されるや、絶賛の拍手喝采と非難の嵐が上映会場を真っ二つに引き裂いた。歴史と権威ある最高峰の映画祭を挑発したこの最新作で、レフン監督は、究極の美を追い求めるファッション業界の裏側に渦巻く欲望を、白昼夢のような幻想的かつ煌びやかな映像で描き出す。「アルマーニ(ARMANI)」「サンローラン(Saint-Laurent)」など、名だたるハイブランドがこぞって衣装協力し、レフン監督による極上の映像美にいっそうの輝きを加えている。華やかな業界に憧れていた純真な少女が、自身の心の“ダークサイド”に目覚め、邪悪な毒に染まっていくさまを鮮烈に演じきったのは、『マレフィセント』『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』のエル・ファニング。さらに、『エンジェル ウォーズ』『ハンガー・ゲーム』シリーズのジェナ・マローン、『高慢と偏見とゾンビ』のベラ・ヒースコート、自身もトップモデルである『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のアビー・リーがモデル仲間として出演。鬼才ギャスパー・ノエの『LOVE【3D】』で一躍注目を集めたカール・グルスマン、監督が「クソ最高」と絶賛したキアヌ・リーヴスも見逃せない。また、日本公開決定に伴い、日本版ポスタービジュアルと予告編映像が解禁。ポスタービジュアルは、エル演じるジェシーに、煌びやかに飾り付けられたメイクと「アルマーニ」の美しいドレス、無垢でありながらも、どこか狂気と不穏さを感じさせる美しい表情が印象的。予告編では、レフン監督のこだわりの一部でもあるスタイリッシュな音楽とともに、田舎から出てきた純粋なジェシーと、美にとり憑かれたモデル業界の女たちとの狂気が激しくぶつかり合う様子が描かれる。さらには、キアヌ扮するモーテルで働く男・ハンクが、ジェシーにナイフを突き立てる衝撃のシーンも!一瞬たりとも目を離せない、妖しく、眩しい映像美に心奪われる映像となっている。加えて、11月にはレフン監督の3年ぶりの来日も決定!来日中はファン必見のスペシャルイベントが開催される予定もある、とか!?妖艶な美女たちが集い、モデル業界の煌めきと闇を、圧倒的に美しい映像と音楽で描いた衝撃のサスペンスを心待ちにしていて。『ネオン・デーモン』は2017年1月、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月26日今年は特に、ヨーロッパ各国の映画が豊作だ。イタリアからは公開中の<a href="">『これが私の人生設計』</a>をはじめ<a href="">『母よ、』</a><a href="">『グランドフィナーレ』</a>、英国からはアカデミー賞にシャーロット・ランプリングが初ノミネートされた『さざなみ』、史実に基づく『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』『ロイヤル・ナイト英国王女の秘密の外出』、フランスからはギャスパー・ノエ監督の衝撃作<a href="">『LOVE【3D】』</a>やアカデミー賞「外国語映画賞」にノミネートされた『裸足の季節』、デンマーク発<a href="">『獣は月夜に夢を見る』</a>、ノルウェー発<a href="">『ハロルドが笑う その日まで』</a>ほか北欧映画も続き、これから初夏にかけ、ヒューマンコメディからミステリーまでバラエティに富んだ珠玉作が目白押し。そこで今回は、“ヨーロッパのへそ”と呼ばれるベルギーとそのお隣オランダから、独自の世界観にジワジワ引き込まれ、見れば元気が湧いてくる3作品をピックアップした。■自分らしい生き方とは?オランダ発・人生やり直しドラマ『孤独のススメ』まずは、ロッテルダム映画祭やモスクワ映画祭で「観客賞」を受賞するなど、多くの人々の心をとらえた<a href="">『孤独のススメ』</a>。妻に先立たれ、田舎町でおひとりさまの単調な日々を送るフレッドが、ある日突然現れた“言葉も過去も持たない男”によって、本当に大切なことに気づいてゆく様をユーモアたっぷりに描く。コメディアンとしての経歴も持つオランダ人監督のディーデリク・エビンゲは、本作が長編デビュー作ながら、友人同士の個性派俳優陣たちと共に人生の可笑しさと感動を絶妙なバランスで創り上げ、世界中の観客を虜にした。ベルギーでロケを行ったフレッドが暮らす村の、まるでおとぎ話のような風景も見どころ。■現代の神様はPCを操り、愛娘との関係に苦悩する!?『神様メール』ジャレッド・レト主演の『ミスター・ノーバディ』以来6年ぶりとなる、ジャコ・ヴァン・ドルマン監督の新作は、神話とインターネット社会を結び付けた奇抜なファンタジー<a href="">『神様メール』</a>。ブリュッセルのあるアパートで家族と一緒に暮らしている神様は、自分の部屋のパソコンで“世界”を管理し、勝手気ままに人間の運命を操っていた。そんな父に憤慨した10歳の娘エアは、それまで一歩も出たことがなかった街に出ることを決意するのだが…。イマジネーションとユーモア、慈愛が入り交じる本作は、ゴールデン・グローブ賞ノミネートをはじめ、世界の映画祭を驚嘆させている。大女優カトリーヌ・ドヌーヴのまさかの出演も要チェックだ。■自殺を決めた主人公に待ち受けるサプライズ!?『素敵なサプライズブリュッセルの奇妙な代理店』“オランダのウェス・アンダーソン”とも称され、「キャラクター孤独な人の肖像」で第70回アカデミー「外国語映画賞」を受賞したマイケ・ファン・ディムが監督・脚本を手がけるコメディ『素敵なサプライズブリュッセルの奇妙な代理店』。自殺ほう助を行う謎の旅行代理店で巻き起こる騒動を描き、本国で大ヒットした。その代理店を訪れ、いつどのように死ぬか分からない“サプライズコース”を選んだ孤独な大富豪が、同じコースを選んだ女性と出会い、やがて生きる意味を見出していくのだが…。主演を務めるのは、『LOFT-完全なる嘘(トリック)-』などに出演する“オランダの大泉洋”のような存在イェルン・ファン・コーニンスブルッヘ。チャーミングでハートフルなラブ・コメディにも、ぜひ注目を。『孤独のススメ』は4月9日(土)よりシネマカリテほか全国にて順次公開。『神様メール』は5月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。『素敵なサプライズブリュッセルの奇妙な代理店』は5月28日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月04日“愛”がもたらす情熱と悦び、そして狂気と切なさを、3Dによる赤裸々な性描写で描いたギャスパー・ノエ監督最新作<a href="">『LOVE【3D】』</a>。このほど、ポスタービジュアルでも話題を呼んだ、主人公マーフィーとその恋人、そしてもう1人の少女が出会い、3人が危うく交わっていくシーンを収めた本編映像の一部が公開となった。初お披露目となった第68回カンヌ国際映画祭を熱狂させ、ノエ監督自身が「これはポルノではない!」「私のいままでの作品とは違う、最もメランコリックなもの」と語る、エモーショナルで切ない愛と喪失の物語となる本作。その過激な性描写から「日本で公開されるのか?」「大幅にカットされるのでは?」「3D上映はできるのか?」など、うわさを呼んでいたが、今回、日本ではR18+指定、ノーカット、3Dで公開されている(劇場によっては2D公開)。今回解禁となった本編映像は、恋人同士であるマーフィーとエレクトラ、隣人の金髪少女・オミがともに食事するところから始まる。オミは中絶には絶対反対という。マーフィーが「動物を殺して肉を食べるのはいい?」と聞くと「それとこれとはまったく別のことよ。肉を食べて子どもを作る、そうでしょ?」と答えるオミ。さらに、ドラッグについても「タバコと同じで自然なことだわ。草を発見したときから吸ってる」と開けっ広げに語る姿が印象的だ。そして、意気投合した3人はクラブで酔いしれた後、マーフィーのアパートメントに戻り、マリファナをキメながら3人でのセックスになだれ込んでいくのだが…。まさに、物語のキーポイントとなる場面であり、ベッドで語り合う姿からもそれぞれのキャラクターが如実に現れたこのシーン。オレンジに彩られた官能的な描写のみならず、無責任な無邪気さを持つマーフィー、含みのある表情のエレクトラ、そして好奇心に満ち溢れたオミの出会いが、その後の3人の人生を大きく変えていくことになる不穏さをも予感させている。これほどまでの過激で赤裸々な性描写は、70年代の『エマニエル夫人』から80年代の『ナインハーフ』、90年代『愛人/ラ・マン』、2000年の『愛のコリーダ完全ノーカット版』。そして近年では<a href="">『アデル、ブルーは熱い色』</a><a href="">『ニンフォマニアック』</a>(ともに’13)などが記憶に新しいところだが、これら官能作には、愛がもたらす“悦び”のみならず、切なさ、残酷さ、狂気、ときに愛のタブーにも踏み込んできた歴史がある。その系譜を継ぎながら、さらに進化した“3D”による官能作となる本作。この失われた愛の物語の発端を、ここから目撃してみて。『LOVE【3D】』は新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月03日フランス映画界の問題児ギャスパー・ノエ監督による、約6年ぶりの新作長編映画<a href="">『LOVE【3D】』</a>が4月1日(金)から公開される。一組のカップルが破局していく様子を断片的な回想と赤裸々なセックス描写を交えて描いた挑戦的な内容で、初お目見えとなった第68回カンヌ国際映画祭では非難轟々・賛否両論を巻き起こした。だがノエ監督に関して言えば、これまでの作品同様に、そのネガティブな反応こそが勲章のようなもの。モラルを超越し続ける男が、単独インタビューに答えた。日本を舞台に、輪廻転生を描いた映画『エンター・ザ・ボイド』から約6年。新作発表までの異常に長いブランクも、ノエ監督にとってはいつもの事だ。「前作の製作に疲れてしまった事も理由の一つにあるけれど、今回の作品は非常にセクシャルな内容。ゆえに配給されない恐れもあって、資金集めにかなり苦戦した」とふり返る。だがその成熟期間中に、フランス政府が3D映画に対して助成金を支給する制度が立ち上がった。すぐにエントリ―したノエ監督は、見事に助成金を手にすることができた。ノーマルからアブノーマルまで、多様なセックスシーンが連発する作品に対して国から金が下りるというのも驚きだが「フランスは英語圏の国に比べると芸術に対して寛容な国。特に今回は待った甲斐があった」と説明する。プライベートでも一大事があった。「母親を亡くした事も大きい。1年くらい危篤状態で、その間は母が入院していた病院を行き来する生活だった。幸いにも死に目には会えたけれど、それから3か月ほどは落ち込んでいて何もできなかった」と打ち明けるが、この“愛するものの喪失と悲しみ”が、本作に強い影響を与えている。ノエ監督が生み出す作品世界と類まれなるセンスに陶酔する熱狂的ファンは、国を問わず業界内外を問わず存在しており、ノエ監督の動向は常に注目されている。それにも関わらず製作本数は少なく、寡作の映画監督として知られている。「オファーはあるし、脚本も持ち込まれる。でもほとんどが興味のない題材なので断っている。中にはキャスティングも揃ってお膳立てされている企画もあるけれど、その俳優と一緒にやりたいと思わない限り断る。特にハリウッドはプロデューサーが共同監督のように振る舞う事があるから、その場合も断る」と当然といったような顔。それは職業監督的動きを良しとせず、琴線に触れたものだけに入魂するスタイルゆえだ。『LOVE【3D】』の構想は、元々はモニカ・ベルッチ&ヴァンサン・カッセルの夫婦共演作として用意されたものだが、当時はあまりの過激さゆえにNGに。その代わりに用意されたのが賛否両論の『アレックス』(2002)だった。それだけにノエ監督にとって本作は、念願の企画といえる。「当時は“デンジャー”というタイトルで考えていた。なぜならば愛こそ危険な病気であり、恋に落ちると人は変るし、盲目にもなり、狂気に陥る人もいるから。愛はメンタル面の戦争。正式タイトルの“LOVE”にはそういった皮肉が込められている」と解説する。主要キャラクターを演じたのは、若手俳優のカール・グルスマン、若手女優のアオミ・ムヨック、クララ・クリスタン。「ヌードを恥ずかしがる人もいるけれど、3人は自分の美しさに誇りを持っている人種なので、潔く堂々と脱ぎ、ゲームのように撮影を楽しんでいた」とはいうものの、3人による乱交場面はあまりに生々しくショッキング。セックス場面の撮影には苦労もあったかと思いきや、ノエ監督は別の部分でイライラしたらしい。「どうして最近の若い人たちはタトゥーを彫っているんだろうか。いまではタトゥーを彫っていない人を探す方が難しい。アオミが胸にタトゥーを彫っていたせいで、ファンデーションで隠したり、編集でごまかしたり、本当に大変だった」と溜息まじり。日本の映倫の対応にも頭を抱えている。「なぜ日本は映像上で局部を見せてはいけないのですか?見ると変な病気に感染するとでも思っているのでしょうか?女性の裸の美しさは、自然体にあると思うし、モザイクがかかる事によって映っているもの以上を想像して下品になる。これはポルノ映画ではなくて、センチメンタルな恋愛物語。だから映倫がモザイク処理する事によって作品の持つ意味合いが変ってしまう」と嘆く。ノエ監督作のほとんどが日本公開時にはモザイク処理を施されているゆえに、怒りも根深い。「インターネットでは無修正動画が見放題です。でも日本の場合、スクリーンで上映するときにはモザイクを入れる。これはおかしい。ロシアでは上映禁止になった事によって逆に話題を呼び、興味を持ってインターネットを通して違法で鑑賞する人が増えた。イランでも海賊版が出回り、若者のほとんどが鑑賞している映画になった。これは明らかに矛盾だ」と疑問を呈する。しかし、そんな逆風にへこたれないのもノエ監督の持ち味であり、強み。次回作の構想を聞くと「神の名において残忍な事をする人たちをテーマにした映画を作りたい。現在もそうだけれど、過去には異常な理由での魔女狩りや宗教戦争があった。僕は無神論者なので、それら事象を一歩引いた目線から描いてみたい」と、またまた賛否を呼び起こしそうなプロジェクトを教えてくれた。(photo/text:Hayato Ishii)
2016年03月29日衝撃的なポスタービジュアル解禁も記憶に新しい、鬼才ギャスパー・ノエ監督の最新作にして問題作『LOVE【3D】』から、待望の予告編映像と場面写真が公開された。1月1日、早朝から鳴り響く電話で目覚めるマーフィー。彼の傍には若い妻と2歳の子ども。彼が留守番電話を聞くと、それは、元・恋人エレクトラの母だった。心労で声がやつれ、娘から連絡はなかったか知りたがっている。エレクトラはずっと行方不明だという。いつまでも雨のやまない1日、マーフィーはアパートで、彼の生涯最大の愛を思い返す。エレクトラとの2年間を…。いつまでも続くはずだった、駆け引きに満ち、ときに行き過ぎた、過ちだらけの焼けつくような情熱の日々を…。本作は、青年・マーフィーがかつての恋人・エレクトラとの2年にわたる蜜月をふり返りながら、愛しあう若いカップルの情熱にあふれた日々とその終焉を3Dで描いた物語。ギャスパー・ノエ監督が、大胆な性描写とともに描き切った愛の悦び、切なさ、残酷さ全てが詰まった“リアルラヴ”は、2015年のカンヌ国際映画祭で上映された際にはミッドナイト上映でありながらプレスや一般客が殺到、大きな注目を集めた。解禁となる日本版予告編では、妻と子どもがいながらも、生涯最大の愛を失ったと感じている男が、決定的な別れから時間を巻き戻すように彼女との情熱的な日々を回想する。1人の男と2人の女性が絡み合うエロティックなシーンや、蜜月の思い出など、切なく心に迫るシーンも満載。ノエ監督が、「私のこれまでの映画とは違う。この映画は感情の激しい力、愛のエクスタシー以外の何物でもない」と語っている本作。予告編映像の最後に登場する「映画と生(3D)で交わる。」というコピーのように、3D技術を駆使し、まるで登場人物たちと同じ部屋にいるかのような感覚に陥る世界観を、まずはこの映像から堪能してみて。『LOVE【3D】』は4月1日(金)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月08日フランスの鬼才ギャスパー・ノエ監督が3Dで愛と性にまつわる究極の物語を描き、2015年のカンヌ国際映画祭で熱狂を呼んだ『LOVE【3D】』の日本公開が、4月1日(金)に決定。2人の女と1人の男のからみつく舌に唾液が糸をひく、実に挑発的な日本版ポスタービジュアルが解禁となった。1月1日早朝、電話が鳴り、マーフィーは目が覚めた。傍には若い妻と2歳の子ども。彼が留守番電話を聞くと、かつての恋人エレクトラの母だった。エレクトラはずっと行方不明なのだ。その母親は、娘に何かあったのではないかと心配している。いつまでも雨のやまない1日、マーフィーはアパートにいて、彼の生涯最大の愛を思い返す。エレクトラとの濃密な2年間を。いつまでも続くはずだった、駆け引きに満ち、ときには行き過ぎた過ちだらけの、焼けつくような情熱の日々を…。本作は、主人公の青年マーフィーが。かつての恋人エレクトラとの2年にわたる蜜月を回想するスタイルをとりながら描く物語。愛し合う若いカップルの情熱を、肉体的かつ精神的に完全に再現、究極のリアルな“LOVE”のありようを3Dで描き出す。2015年のカンヌ映画祭で上映された際には、ミッドナイト上映でありながらプレスや一般客が殺到。大胆な性描写とともに、愛の悦びや切なさ、残酷さ…その全てに迫っていく衝撃作だ。『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』などで知られる監督のギャスパー・ノエは、「私のこれまでの映画とは違う、私のすべての映画の中で、その存在をもっとも近く感じられる、そして最もメランコリックな映画だ」と、本作は自身のフィルモグラフィーにおいても異色作であることを語る。2010年、『エンター・ザ・ボイド』公開前のインタビューでは、次回作の構想に「3Dポルノをやるかも」と答えていたノエ監督だが、実際に3Dという手法を使った本作では、登場人物と観客の距離はいっそう縮まり、スクリーンの中の恋人たちのエモーションがよりリアルに迫る映像となった。さらには、映画史上、予想もしなかったものも飛び出してくることに…。この冒険的な試みに挑んだのは、カール・グルスマン、アオミ・ムヨック、クララ・クリスティンという新星俳優たち。マーフィーを演じたアメリカ人のカールは、人生の大失恋をいやすため訪れたパリでギャスパーの友人と出会い、本作の出演が決まった。また、エレクトラを演じたアオミは、カクテルパーティーで俳優の元恋人がギャスパーと引き合わせたが、もともと女優志望ですらなかったという。だが、本作出演を機に彼らは大きな注目を集め、カールは多数の出演待機作がある人気俳優となり、クララは「サンローラン(Saint-Laurent)」の2016年クルーズコレクションのキャンペーンモデルに抜擢されている。彼らとの仕事について、監督は「このような成果を得られたのは、これまでの私の作品以上に、俳優たち―アオミ、クララ、カールの勇気と信頼のおかげだ。彼らは3人の主役を演じることに喜んで同意してくれた。彼らの関与、才能、カリスマのおかげで、この映画は私が望んでいた100倍も良くなった」と絶賛を贈っている。“家族“と幸せを噛みしめるのも“LOVE”、ひたすらに“快楽”に興じるのも“LOVE”、そして“本当に好きな人”と遂げることも“LOVE”。決して正解などない“LOVE”の形を、ある男の人生最大の愛から見つめてみて。『LOVE【3D】』は4月1日(金)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月24日サンローラン(Saint Laurent)が、16年クルーズコレクションのキャンペーンビジュアルを公開した。パート1のカラービジュアルは、クリエイティブ・ディレクターを務めるエディ・スリマン(Hedi Slimane)が撮影を担当。モデルには、クララ・クリステン(KLARA KRISTEN)とジャック・キルマー(JACK KILMER)が起用された。クララ・クリステンは、映画監督ギャスパー・ノエ(Gaspar Noe)の話題作『LOVE』の主演に抜擢された新星女優で、サンローランの16SSコレクションのキャットウォークにも登場している。ヴァル・キルマーの息子として知られる俳優のジャック・キルマーも、15-16AWメンズコレクションよりサンローランのショーに出演している。なお、ロサンゼルスで撮影されたパート2では、モデルにルース・ベル(RUTH BELL)を起用。撮影はパート1と同じく、エディ・スリマンが担当した。
2015年10月02日“イタリアの至宝”ともいわれる、女優モニカ・ベルッチ。ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを務めるシリーズ最新作『007 スペクター』において“最年長ボンドガール”に抜擢され、マーティン・スコセッシとイラン出身の名匠バフマン・ゴバディがタッグを組んだ『サイの季節』が7 月11 日(土)より公開されるなど、話題作への出演が相次いでいる。50 歳にして衰えを知らない美貌を放つ、その魅力と女優力に迫った。イスラム革命時、ある男の企みによって不当に逮捕された詩人サヘル(ベヘルーズ・ヴォスギー)。30 年後に釈放され、生き別れとなった最愛の妻ミナ(モニカ・ベルッチ)の行方を捜し始めるが、政府の嘘によって彼はすでに「死んだ」ことにされていた。そして、夫の死を信じ込まされ、悲嘆にくれるミナには、ある男の影がまとわりつく。その人物こそ、サヘルを監獄送りにし、ミナとの間を引き裂いた男アクバル(ユルマズ・エルドガン)だった…。『ペルシャ猫を誰も知らない』などで知られるバフマン・ゴバディ監督が、マーティン・スコセッシの後押しで手がけた最新作『サイの季節』。モニカは、本作で初めてイラン系クルド人女性を演じ、劇中ではペルシャ語も披露する。「才能あるゴバディ監督とは以前から仕事をしたいと思っていたの。オファーをもらい、脚本も読んで、ぜひトライしたいキャラクターだと思った。すぐに、引き受けさせてほしいと返事をしたわ」と、その出演を決めたときのことをこう語るモニカ。だが、そうはいっても、彼女は生粋のイタリア人。自身のルーツとは全く異なる役柄に違和感はなかったのだろうか。彼女のキャスティングについて、ゴバディ監督は「ミナという役にふさわしい女優をキャスティングするために何度もオーディションを繰り返した。でも、なかなかピンとこなくてね。そこで以前から知り合いだったモニカにオファーしたんだ。彼女は容姿だけでなく、内面的にも非常に美しく、女優としてのキャリアも素晴らしい。世界的に人気もあって、彼女が出演することでこの映画を観てくれる人が増えるしね(笑)モニカはすぐにOK の返事をくれたよ」と明かす。「そのときすでに、撮影に入る1 週間前だった。もちろん、彼女はイタリア出身の女優だけれど、つややかな黒髪に彫刻のような顔立ちはクルド人女性を演じてもらうのに違和感はなかったね。ベールをかぶると、まして現地の女性そのものだったよ」と語り、このチャレンジ精神あふれる世界的女優を称えた。革命の影響で愛する夫と生き別れ、悲しみを抱えたまま生きる妻ミナの30 年間という長い月日の流れを、老けメイクも辞さずに、艶やかに体当たりで見事に演じきったモニカ。そのエピソードについて、「若い頃のミナ役は、年相応の別の女優をキャスティングするつもりだった。しかし、モニカでカメラチェックをしたとき全く問題がなかったので、別の女優なんて必要なかったよ」と、その美貌にはゴバディ監督も感服した様子だ。モニカは、フランシス・フォード・コッポラの『ドラキュラ』(’92)でハリウッド進出を果たし、イタリア、フランス、アメリカで活躍。その美しいボディを活かした大胆な露出もいとわぬ女優魂で第一線を走り続け、ジュゼッペ・トルナトーレ、ギャスパー・ノエ、ウォシャウスキー姉弟、メル・ギブソン、テリー・ギリアムなど、世界的名匠たちにも愛されてきた。イタリアでもっとも世界的に成功を収めた女優のひとりと言っても、過言ではないだろう。そんな彼女も、もう50 歳。2 人の子を持つ母親としての顔も持つ。年を重ねても、増えていくシワさえも受け入れながら、あくまでも“ありのままで”今もなお美貌を保ち続けることのできる彼女は、まさに世界最強の美魔女!?サム・メンデス監督『007スペクター』では、フランスが生んだ29歳の若手実力派レア・セドゥと肩を並べて“ボンドガール”にを務め、2016 年には『アンダーグラウンド』のエミール・クストリッツアの最新作に主演することが決定しているモニカ。いっそう耀きを増す大人の魅力を、これからも存分に発揮してくれそうだ。『サイの季節』は7月11日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月03日『ハンニバル・ライジング』でフランスからハリウッド進出を果たしたギャスパー・ウリエルが、イヴ・サン=ローランの伝記映画でサン=ローラン役に抜擢された。ギャスパーは現在、「シャネル」のメンズフレグランス「ブルー ドゥ シャネル」の顔を務めており、過去には「ロンシャン」の2008-2009年秋/冬キャンペーンでケイト・モスとイメージ・キャラクターを務めた経験もあり、ファッション界にも広く精通している。本作を担当する仏映画会社のフィルムズ・ディストリビューションのニコラ・ブリゴー=ロベールはギャスパーの起用について「カンヌ映画祭後とあって、ギャスパーには多くの観客のファンがついたこともあり、彼が今回この役柄を獲得することに至ったのです」と語っている。ベルトラン・ボネロが監督を務め全編フランス語となる本作は、1960年代から70年代にかけてのサン=ローランの活躍にスポットライトを当てるという。本作は来年の春にもクランクインを予定しているが、一方で、サン=ローランの長年の恋人であるピエール・ベルジェから製作許可が降りたジャリル・レスペール監督が手がける別のサン=ローランの伝記映画も現在プロダクションが進行中だ。■関連作品:ハンニバル・ライジング 2007年4月21日より日劇PLEXほか全国にて公開
2012年11月07日