2019年11月28日 20:20
話題作の女性監督が現場の性差別を吐露 「私が男なら絶対されなかった」
そんなふうに、日本独自の文化を作り上げていることは、すごくうらやましいです。
―監督は京都に2年住まれていたということなので、アニメだけでなく日本の文化にも触れる機会が多かったと思います。そのなかでも、印象に残っていることはありますか?
監督普段の生活のなかにも、学ぶべき点はたくさんありました。日本人は生活のディテールをものすごく大事にしていると思いますが、たとえば着物でも、外から見るとあまり派手ではないものも、チラリと覗かせる裏地の柄を大事にしていたりしますよね。
そういうところは日本の美学だと思いましたし、小津安二郎監督の映画のなかにも同じようなことを強く感じました。そんなふうに、私は日本人を観察することで多く学んだと思います。
心の目で見て自分の未来を考えてほしい
―そのように言っていただけることは、日本人としてうれしいことです。それでは最後に、ananwebの女性読者へ向けて、メッセージをお願いします!
監督みなさんにも、「自分が本当は何をしたいのか」「自分の夢は何なのか」というのをちゃんと“心の目”で見てほしいです。そのためには、社会のいろいろな期待に流されることなく、10年後の自分がどういうふうに見えるのかを考えながら、きちんと本当の自分を見ることが必要だと思っています。