2019年12月20日 18:50
「こんな国、ほかにない!」ベトナム人監督が称賛した日本のスゴい点
そこで、2人でいろいろと話し合いを重ねた結果、先ほどお話した水玉や花の模様を取り入れたデザインにすることにしたんです。
―それが若者たちにも見事にハマったんですね。また、映画的には現代にタイムトラベルしてしまうというファンタジーの要素を入れたところも見どころでしたが、そのようなストーリーにしようと思った理由は?
監督これはニュイの母親役で製作も務めてくれているゴ・タイン・バンさんとデザイナーのトゥイ・グエンさんが出してくれたアイディアですが、「若い人に見せたいんだったら、ファンタジーがいいのでは?」という話になったことがきっかけでした。そこで、タイムトラベルしたあとに、その時代にいる自分自身と出会うストーリーにしようとなったのです。
ただし、それは本来の原則からは外れますよね。なので、私の師匠であるヴィクター・ヴー監督にこの映画の話をしたとき、「えっ未来の自分と会うの?それはタイムトラベルの原則と合っていないんじゃないの?」と言われてしまいました(笑)。でも、私はそれに対して「いやいや、それでいいんです。とにかく若い人に楽しんでもらいたいので、そのあたりは見逃してください!これは夢だったということにしてもいいので」