2019年12月20日 18:50
「こんな国、ほかにない!」ベトナム人監督が称賛した日本のスゴい点
そのほかには新たに生まれたロゴやデザインにおいても劇中の柄が多く使われるようになりましたし、あとは登場人物たちがしている60年代特有の話し方を若い人たちがまねし始めるという現象も起きていましたね。
―それはすごい反応ですね。監督はそこまでの影響を若者たちに与えると予想していましたか?
監督いえいえ、本当に予想をはるかに上回る反応でしたよ!それを受けて、デザイナーでありプロデューサーでもあるトゥイ・グエンさんが、『サイゴン・クチュール』をシリーズ化しようと言ってくれて、実はすでに続編も決定しています。
次はアメリカのカリフォルニアに住んでいるベトナム人コミュニティの話を2020年の3月に撮影する予定で、タイトルは『カリフォルニア・クチュール』。3本目は2021年の3月から京都で着物を題材にした『キョウト・クチュール』を撮ることになっています。
―ということは、日本でも着物ブームが巻き起こる可能性がありますね!
監督はい、がんばります(笑)。
いまこの瞬間をもっと大事にすべき
―劇中では、これまでの古いイメージを払拭するようなデザインのアオザイが登場しますが、ファッション的にこだわったのはどのあたりですか?
監督この映画を作る前、デザイナーには入れてほしい60年代ならではの模様をファイルにして渡しましたが、それを見た彼女から西洋のデザインではなく、もっとベトナムらしくしたほうがいいという提案がありました。