2020年1月3日 19:30
“異常気象”で私たちができることは? 堀潤に聞いてみた!
とおっしゃいます。避難指示が出ていても、なかなか避難所に行こうとしない。それは災害を経験していないからなんです。正常性バイアスがかかり、大丈夫だと思い込んでしまう。強度のストレスから脳が情報をシャットダウンして、サイレンの音が聞こえなくなってしまうこともあるそうです。
五月女:それは怖い…。
堀:渦中にいると、正しい判断ができなくなる可能性があることは知っておいたほうがいいですね。
五月女:警報も、あまり頻繁に鳴ると、慣れてしまいそうです。
堀:今年は「数十年に一度」といわれる大雨警報が毎日のように出ました。気象庁にとっても想定外の出来事。今後も未体験の異常気象が起き得るでしょうから、お役所の言うことに従っていれば大丈夫、とは限らないと思います。
五月女:100年単位くらい、長い目で対策を考えることもきっと必要なんでしょうね?
堀:はい。都市に人が集中しすぎなのも問題だと思います。都市に人が集まるほど、地方が犠牲になってしまう。2019年の台風も、多摩川は氾濫しましたが、利根川や荒川はギリギリのところで止まりました。それだけ自治体が東京23区を守ろうと事前に投資していたからです。