2016年1月25日 21:00
山梨出身なのに栃木弁もOK? マキタスポーツ「僕は地方顔」
――矛盾とわかっていても、挑まずにはいられないわけですね。
マキタ:何かと白黒をつけたがるけど、解決だけをよしとする考え方は、非常に危なっかしいと最近思うんです。世の中そんなに単純じゃないし、もっと未解決のままでもいいんじゃないかなって。僕のことをミュージシャンなのか俳優なのか芸人なのか、はっきりさせたがる人が多いんですけど、わかりやすくフォルダ分けしてほしくないという思いもあります。あなたのフォルダ分けはとりあえず置いておいて、まあじっくり見てみてくれよと。アルバムのタイトルにもなっている『矛と盾』というリード曲は、矛盾しているものやグレーゾーン、非合理的なものを受け入れるのが重要なんじゃないかってことを歌っている曲なんです。正論だけの世の中は息苦しいし、僕はなるべく真ん中に立って、不寛容な世の中をからかって笑いにしたり、切実に歌ったりしていたいんです。
◇1970年1月25日、山梨県生まれ。
28歳のときに芸能界デビュー。「マキタ学級」という音楽エンターテインメントバンドを率いて活動するかたわら、’13年、アルバム『推定無罪』でメジャーデビュー。映画『苦役列車』、ドラマ『花子とアン』『みんな!エスパーだよ!』などで俳優としても活躍。