2020年3月11日 21:30
「農業には大きなチャンスがある」地球のためにいますべきコト
顕著に表れているのは、嵐の風速。農場を始めたころは、時速80キロほどだった風速が8年後には時速120キロまで上昇してしまったほど。やはりこれは異常だと思います。
いま私たちが行っている再生型の農業を進めていくと、空気中にある二酸化炭素をどんどん吸収してくれるので、この方法で生態系を再生させ、地球を癒していくことが最良の対策だと思って取り組んでいるところです。
農家は究極の環境活動家でもある
―ちなみに、日本の農家の方から影響を受けている部分もあるそうですが、具体的にはどのようなことでしょうか?
監督福岡正信さんの書いた『自然農法 わら一本の革命』という本から学んだのは、農業の方法論ではなくモノの見方。人は問題が起きたときに良いか悪いかだけで対処方法を導きだしてしまいがちですが、正しい見方ができるようになれば、何をすべきかがきちんと見えてくるものだとその本で知りました。
論理的な思考を捨てた人や生態系の力を信じ切っている人に対して、多くの人は異議を唱えますが、いまは生態系をコントロールしようとしすぎているところがあります。でも、人間はもっと生態系に謙虚になり、頼ってもいいはずです。