くらし情報『誰でも解ける推理小説!? 平成生まれ作家が描く“新本格”ミステリー』

2016年3月8日 12:00

誰でも解ける推理小説!? 平成生まれ作家が描く“新本格”ミステリー

誰が、何のために―。館にいる全員が容疑者という状況で、密室トリックや、架神の作品に刻印されている英数字の意味など、読者はちりばめられた謎に翻弄される。

「ハウダニット(どうやって犯行を行ったか)のトリックは出尽くしているともいえるので、むしろどのタイミングで、どれくらいの情報を明かしていくのかという読み物としての面白さに力を入れました。個人的に推理小説では、特殊な知識がなくても正解が導けるのがいいと思っています。暗号にしても、ちょっとしたヒントで誰でも解けるようにしようと、意識して書いています」

館での悪夢の5日間が終わり、犯人も犯行も暴かれたと思った後で、すべてが明確になる「後日談」がある。ここで活躍するのが、此代乃春(このよのはる)だ。吹雪のために足止めされ、館にたどり着けなかった彼は、安楽椅子探偵よろしく、鮮やかに推理を披露する。なかなかキャラ立ちした彼ゆえ、シリーズ化の期待も高まる。


昨年の4月には初稿を書き上げ、そこから改稿を重ねてきた。「『出版できるんだろうか』と不安になるほどでした(笑)」

ビスクドールというミステリアスな芸術品の雰囲気とも相まって、読み応えたっぷりだ。

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