2020年7月3日 20:50
ざわざわしています…学芸員が注目した実力派作家の衝撃アート
をテーマに当館のコレクションを選び、鴻池さんの作品と一緒に展示できれば嬉しい……と思い、最初にお目にかかったときにご提案した作品のうちの3点が、今回展示されることになりました。
ざわざわしています…
――すべり台の作品は、実際にすべりながら襖絵を見ることもでき、楽しかったです。この作品の誕生エピソードを教えてください。
賀川さん今回展覧会の中心に襖絵を……というお話が出てから、襖絵の枚数や配置はいろいろと変わりました。スロープとすべり台の案をうかがったときには、とてもおもしろい展覧会になりそうな予感がしました。
準備の段階で、施工業者さんが建具にうまく襖絵がはまるか試したり、照明実験をしたりしていたのですが、全体像が見えるのは、展示室内での施工時でした。全体がどのように見えるのか、ワクワクドキドキでした。
――この展覧会では展示室を「ざわつかせること」を期待されたそうですが、一番ざわついた作品はどれですか?
賀川さんどれかひとつの作品が……というのではなく、展示室の空間全体が、これまでとは異なる風景に変わっていて、「ざわざわ」しているように思います。
インスタレーションの作品ですので、写真ではなく、ぜひ展示室で空間を体験していただければと思います。