2020年7月15日 20:00
冤罪の過去も! 頭脳警察PANTA「スティングに負けない」大波乱人生
という大きなテーマについて考えています。
―具体的には、どのような問題と向き合っていらっしゃるのでしょうか?
PANTAさんたとえば、最近は「音楽はタダで聴くもの」みたいなところがあるので、根源から一度考え直さないといけないんじゃないかなと。
この前、「音楽がお客さんを相手にするようになったのはいつからか」という話になって、それは単なるBGMだった宮廷音楽に人の目を向かせたベートーヴェンからなんですけど、そこから人は音楽を聴くようになり、そしてエジソンが蓄音機を発明し、レコードビジネスが始まり、CDになってからさらに音楽が大流行するわけですよね。でも、それがいまや音楽はタダで聴くものとされていて、非常に難しい立場にあると思うので、今後どういう形になっていったらいいのかなというのは、悩んでいるところでもあります。
―音楽の置かれている環境はもちろんですが、いまは聞き手の心境も大きく変化してしまったところがあると思うので、作り手としてはさまざまな課題を突き付けられているのかもしれません。
PANTAさんそうなんですよね。そのほかにも、たとえばミュージシャンが政治的なことを発言すると誹謗中傷されることがあり、僕も相談を受けたことがありますが、本当にそういう行為は卑劣だなと。