くらし情報『高学歴ワーキングプアの“あるある”…『博論日記』に世界が共感』

2020年7月15日 20:20

高学歴ワーキングプアの“あるある”…『博論日記』に世界が共感

博論を書いていると強迫観念にかられ、終わらせるために狂信的になってしまう。パートナーにはしんどいんですよね」

フランスでは、院生の3分の2は博論中にパートナーと別れるという統計もあるそう。高学歴の問題だけでなく、夢をあきらめられない人にも当てはまりそうだ。

「女性の抱えるもっとも大きい問題は子ども。育児が始まると、女性のキャリアは狡猾に着々とゴミ箱に捨てられていく。基本的に男女平等のフランスでも珍しくないことです」

マンガは独学で身につけた。

「博論が終わりかけのころ、両親の結婚30年のお祝いに、兄妹で一緒にマンガを描いたんです。家族間であったエピソードなどを描いただけなんですけれど、それにものすごくハマってしまった。
暇があればそれしかしなくなり、ついには博論そっちのけで心を奪われていきました。同じお金を稼げないのなら、バカみたいに研究するより自分のしたいことを全力でしようと(笑)。10年もの間、著名な文芸作品の書き方を研究してきたことが、私がマンガを描くのに役立っています」
高学歴ワーキングプアの“あるある”…『博論日記』に世界が共感


『博論日記』作・ティファンヌ・リヴィエール訳・中條千晴カフカの博士論文を3年で書き上げることを目標に、希望を抱いて院生生活に踏み込んだジャンヌだったが…。

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