2020年7月17日 19:20
図書館をホームレスが占拠! その裏に隠された貧富の格差と政治的分断
それくらい、彼らの間の会話というのは聖なるもので、聞いてはいけないし、他人には明かしてはいけないものなんですよ。
―それは初めて聞きました。ちなみに、エステベスさんご自身にとって、図書館での忘れられない思い出はありますか?
エステベスさん子どものころは、親がよく図書館に連れて行ってくれて、「遊んでいなさい」と言われていたので、僕にとっては図書館がベビーシッターみたいなところがありました。当時のことで覚えているのは、図書カードみたいにそれぞれカード式になっていた本があったり、カタログを調べたりしたこと。
これは日本も一緒だと思うけど、図書館のソートのシステムに数字がいっぱいあって、そういうシステムをまず学ばないと図書館のどこにどの本があるのかわからないんですよね。確か、小学校でそういう授業があった気がするんだけど……。
僕はちょっとオタクっぽい子どもだったから、「今月はこのSFの本を1冊読む」みたいなクラブに入ってたんです。なので、新しいSFが入るたびにすぐに読んでいたし、マイケル・クライトンの『アンドロメダ病原体』も5、6回読んだほど。
だから、自分の学校に通い始めたころの思い出と、図書館で過ごした思い出というのは、ほぼ同じだったと言えますね。