2020年9月5日 19:40
水野美紀、KERAの新ユニット旗揚げ公演に出演 最近“辛いこと”とは?
たとえば、子供っぽいキャラクターのセリフに『相手にバレてないと思っているんだけれど、無意識に心が大きく動いて、それが表に出てしまう感じで』と演出をつけられる。すっごい繊細なところまで大事にされて作り込んでいる。ちょっとした声の音量やトーンでニュアンスがガラッと変わって、面白さが蘇ってこなくなることもあるので、毎回がすごいプレッシャーです」
それでも「やっててすっごい楽しいですよ」と笑顔を見せる。いまやすっかり“演劇人”だ。
「たぶん、自分の本来の資質には舞台が合うんだと思います。でも2か月近くコツコツ稽古して本番をやると、今度は映像の作品も楽しくなる。映像は瞬発力が必要な現場ですが、意識しなくても体に染み込んだものが感覚的に出せるようになっていて、舞台で鍛えられてるんだなと」
近頃はドラマ『浦安鉄筋家族』などでの振り切った演技も話題だ。
「監督の意向にもよりますが、毎回台本をいただいてから、これをベースにどれくらい遊べるかを考えるようにしています。
頭の中で練って、リハーサルでいろんなパターンを出してみる。それも舞台で培ってきたもの。ただ最近、“面白くしてくれるんでしょ”っていう現場の無言の期待を感じて、それが辛い。