2020年9月25日 19:30
2人の子どもを事故で失い… 悲劇に見舞われたダンサーの喪失と再生
そして、エルザも2011年の『犬を連れた女』で仕事をしましたが、またいいタイミングが来たと感じたので起用しました。
―彼女たちの動きや会話は、俳優たちのアドリブに委ねた部分も多かったのでしょうか?
監督僕の作品は、いつもフィクションとアドリブがミックスされていることが多いですね。実在する人からインスパイアされて人物像を築き上げていくのが好きなんです。
この作品の脚本はたった30ページほどしかなかったので、セリフは全然書かれていません。それだけ余白の部分が多いので、現場で新しいアイディアをどんどん追加できるようにしています。僕が監督として楽しみにしていることは、撮影中に僕自身を驚かせてくれるような出来事と出会えることなんですよ。
観客が深いところで感動しているのがわかった
―では、今回の現場で監督が驚いたこととは?
監督毎日いっぱいありましたが、そのなかでも感動したのは、タイプの違う4人の女性たちが、同じ題材を通して、それぞれに異なるエモーションを届けてくれたこと。僕は完璧なダンスやすでに完成されたものには興味がありません。
大事にしたのは、誰もが自分のなかにクリエイティビティを持っているんだということ。