2020年11月5日 21:30
強盗犯と人質がまさかの恋愛関係に⁉︎ 驚愕の実話の真相に迫る!
危険ななかで人間は驚くべき行動を取ることがある
―そういう部分も前作と比較すると、また違う楽しみがありますね。では、ストックホルム症候群についてもおうかがいしますが、そもそもこの題材に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?
監督まずは、ストックホルム症候群の症状というのが、予想以上に早く進行するというのを知ったことが大きかったと思います。というのも、人質にされて生命を脅かされていたのに、その翌日には被害者と犯人との間に絆が生まれ、性的な関係にまで発展してしまうなんて……。
しかも、それは決して必死な思いや不幸な状況にあるからとかではないんですよね。そんなふうに人間というのは、危険な状況にさらされているときに、驚くような行動を取ってしまうところがあるので、そういった部分には非常に惹きつけられました。
―実際に、経験者の方にお話を聞く機会もあったのでしょうか?
監督事前にリサーチはかなりしましたが、個人的に話を聞くことはありませんでした。ただ、ビアンカ役のノオミ・ラパスの友人にストックホルム症候群を経験した人が複数いたので、彼女から話を聞かせてもらいました。
そのほかにも、スウェーデンの方々にとって、あの事件は忘れられない重要な出来事で、どんな意味を持っているのかということについても教えてくれたので、今回はノオミが僕の情報源だったと言えますね。