2020年11月24日 19:40
【クイズ】妻2人を斬首…! めちゃくちゃ残虐な王さまって誰?
とのこと。古い時代には国王が雄大な姿で描かれ、近代になると親しみやすいものに変わっているそうで、時代によってイメージが変わっていく点も見どころのようです。
また、本展のナビゲーターをつとめる作家・ドイツ文学者の中野京子さんは「描かれている人がどんな人かわかっていると、肖像画はおもしろい。最低限の知識をもって鑑賞すると楽しみが増す」とコメント。会場には、中野さんの視点で書かれた王さまたちのストーリーがところどころに掲示されています。肖像画と王の物語をセットで楽しむのがポイントです。
妻2人を斬首!
それでは、特に濃厚なストーリーをもつ国王の肖像画をピックアップしてご紹介していきます。もっとも強烈な王さまは、ヘンリー8世(在位1509-47)。この肖像画は、1536年に画家のハンス・ホルバイン(子)が描いたオリジナルの複製。服装や宝飾品がゴージャスで、権力者の貫禄が漂っています。
彼は自分が離婚するために宗教改革を起こし(当時カトリックでは離婚が禁止されていた)、結局6回も結婚しました。妻たちの運命がとにかく悲惨で、男子が生まれないなど気に入らないことがあると離縁され、ひどいときには斬首。