2020年12月16日 20:00
ユーミンに専業主婦になった過去が! 「再ブレイク」のしんどさを語る
洗練された言葉と美しいメロディで、ユーミンの音楽世界はデビュー当時から既に完成されていた。10代でフランス文化に憧れ、米軍基地の近くで暮らしていたことで様々な海外のカルチャーに触れて育ったことも影響している。
「10代の頃は、頭の中にエッフェル塔が立ってる感じ(笑)。オタクなんて言葉はまだなかったけど、オタクだったの。米軍基地の売店でロックのレコードを探して、ライナーノーツを自分で必死に訳したりしてたな」
14歳で作曲を始め、17歳でレコード会社と契約。その頃、後にYMOで活動する高橋幸宏や細野晴臣らと出会い、ファースト・アルバム『ひこうき雲』を発売。インターネットのない時代に「じわじわと口コミで」売れていった。
「でもレコード会社は『次はもうちょっと売れてもらわないと』みたいな雰囲気で。
セカンド・アルバム『MISSLIM』の『海を見ていた午後』にある〈ソーダ水の中を貨物船がとおる〉というフレーズも、『どういう意味?』と難色を示された。だけど2枚目が最初から好調で(笑)。自分らしさを守る戦い、みたいなものをしなくても売れたんですよね」
一度は専業主婦に。でも音楽をやめられなかった。