2020年12月22日 18:30
オードリー・タンの“SNSとの向き合い方” もし炎上したら…?
――ちなみに、天才と称されるあなたが考える“天才”とは?
オードリー:どんな人にも天性の才能があります。生まれ持った才能、それが天才です。今日、私を撮ってくれたカメラマンなら光の使い方、イメージの運用といった部分。そうしたお互いの天性の才能は簡単に目に入ってくるものです。ですから、先ほどの不本意なレッテルの話の…例えば馬鹿呼ばわりしてくる同級生がいたとする。でも、その同級生は自分にはない何らかの才能を持っているかもしれない。ならば、その人を巻き込んで、一緒に“創作”を楽しんでしまうのも手です。“創作”では、それぞれの長所が生かされ、足りない部分は補完されていく。
どんな影響であれポジティブな力に変えていくこと、創造性のあるものに変えていくこと。そして楽しむのです。
――日本の漫才のボケや自虐ネタのようなイメージですか。
オードリー:それもひとつのクリエイションといえますね。
――オードリーさんは、幼い頃から目立った存在だったと聞きますが、多様性を受け入れる土壌が十分に育っていない日本では、突出したキャラクターは苦しみがちです。集団になじみにくい人が生きやすくなるコツはありますか。