2020年12月22日 18:30
オードリー・タンの“SNSとの向き合い方” もし炎上したら…?
オードリー:台湾に引っ越してきてみては。移民を受け入れていますからね。それが難しければ…ネット上のコミュニティに居場所を見つけるというのもよいのでは。画面を介せば、必ずこうでなければならない、という制約は少ないはずです。
――よく語っておられる“ハッシュタグの活用”も、これに含まれますか。キーワードに#をつけたタグとともに発信することで、仲間や居場所が見つかる…という。
オードリー:そうです。ハッシュタグはコミュニケーションの助けになります。
――人間関係でいうと、コロナ禍で、インターネット上で交流する場面が増えました。活用にあたってのアドバイスをいただけますか。
オードリー:マスクの有無はさておき、画面を介したほうが、実際に対面するよりもお互いに意識を向けやすく、コミュニケーションがとれている実感が得やすいように思います。その際に重要なのは、高速のインターネット環境です。十分な帯域幅がない場合、見えにくい、聞こえにくいという状況になり、脳が不明瞭な部分や不足部分を補正するということが起こりがちなんです。すると、自身の思い込みや推測を相手の発言だと誤解してしまうことに。安定したブロードバンド環境の確保は、とても大切です。