2021年1月4日 19:10
衝撃…あの『スイミー』作家レオ・レオーニの知られざる過去
1931年に結婚、その後ミラノでデザイン会社を立ち上げます。
会場には、1930年代に手がけた羊毛製造会社のポスターや、毛糸商品のラベルなども展示。グラフィックデザイナーとしての意外な一面を知ることができます。
第二次世界大戦が近づくと、イタリアでも反ユダヤ主義的な人種法が制定され、レオーニは家族とともにアメリカへ亡命します。
ニューヨークで活躍!
戦後になると、ニューヨークを中心に広告デザイナーやビジネス雑誌のアートディレクターとして活躍します。
そのころの作品で特に目を引くのが、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の開館25周年記念ポスター。(上記写真の壁中央部にかかっている横長のポスターです。)ローマ数字で表された「25」のデザインと、原色系の色彩の組み合わせがとてもステキです。
衝撃の風刺画
華やかなデザインの仕事をするいっぽう、レオーニは政治風刺のイラストや水彩画も描いていました。大きな手がヒトラーを握りつぶしているような風刺画や、人種問題をテーマにした絵など、鋭い批判が込められた作品もあります。
展覧会の図録『だれも知らないレオ・レオーニ』(玄光社)