くらし情報『「消費」ではなく「生産」で経済を回す? 転換点にある日本をやさしく解説』

2021年1月2日 18:30

「消費」ではなく「生産」で経済を回す? 転換点にある日本をやさしく解説

それまでは一人で植物を育てていたのですが、娘もガーデニングに目覚めて、ベランダ中が緑になりました。温泉に行けないからと、バスルームに「湯」と書いて、温泉宿のつもりになって1日3回もお風呂に入ったり(笑)。

堀:それですよ!(笑)自分で何かを作り出すことに幸福価値を置くようになる。個人もそれができるようになると経済が上向きになります。これまでは消費することで経済を回していました。それによって、モノは安く叩かれ、日本経済は縮小しました。コロナ禍によって、自分で何か付加価値をつけて「生産者」になれたら、1人当たりのGDPが上がります。日本のGDPは世界3位ですが、1人当たりのGDPは25位にまで落ち込んでいるんです。


五:自分で作るとなると、それだけ時間も必要になりますね?

堀:スローライフのような価値観が今後は広がっていくのだと思います。政府は1人当たりの生産を効率的にいかに上げるか、ということに腐心しています。たとえば「介護などの仕事は機械やAIに任せて、浮いた時間をあなたのほかの生産に当ててほしい」と。

五:え?AIで浮いた時間も働かなきゃいけないんですか?(笑)

堀:人口減少、少子高齢化の進む日本は、機械化、AI化によって、生産効率を上げ、いまの税収を維持することが国に課せられているんです。

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