2021年2月8日 18:40
城田優「テクニック的には足りてなくても…」 ミュージカルで心に響く歌とは?
「『ロミオ&ジュリエット』のロミオのような、夢見がちなピュアな青年が歌うのと、『エリザベート』の“死”を象徴する存在であるトートでは、根底に持っているものも気持ちを吐露するレベルも違う。単純に歌詞の表現の仕方が違うんです。どんなキャラクターであっても歌で表現できるのが、技術っていうものなのかもしれません」
昨年末に主演した『NINE』で、読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。名実ともにミュージカル界を牽引するひとりである城田さんの最新作は’18年に主演し好評を博した『ブロードウェイと銃弾』の再演。演じるチーチは、ギャングでありながら、演劇を愛するユニークなキャラクターだ。
「じつは再演って苦手なんですよ。同じ作品をやるならば、前回を上回るブラッシュアップされたものをみなさまにお届けしなきゃいけないって、勝手にプレッシャーに感じてしまって悩むんで。ただ、チーチに関しては、前回まだまだ追究できる部分があったなって不完全燃焼感が残った役。
どんどん演劇にのめり込んでいく様子を、もっと魅せられるように演じられたら。そして前回より上達したタップダンスを披露したいですね」
官能を刺激する、城田優のこの役
『エリザベート』2016年
従来のトート像とは違う独自性で多くのエリザファンの心を鷲掴み。