2021年2月13日 18:40
宝石大好き女子高生の漫画『瑠璃の宝石』 作者はかつて理科の先生だった!
雷は電気なのかとか虹はどうしてできるのかとか。そういうスタンスを持っている人物として、ナギは描きたいと思いました。現代では科学はお金になるかどうかが優先されがちですが、純粋にロマンを追いたいという思いもある。鉱物学や天文学など“地学”は科学が本来持っているそんな魂をいまも備えていると思うんです」
作中では、鉱物がいかに生み出され、壮大な自然を見せてくれるかが随所で力説される。〈この景色を作るために自然はどれだけのエネルギーと時間と偶然を必要としたんだろうな〉〈人間の時間感覚とは全く違う(略)スケールで動いているからだ〉など、ナギさんの名言に心が揺さぶられずにはいられない。
白黒の線で鉱石の輝きを表現するのは難易度が高そうだが、
「むしろ、そういう宝石などの見せ場を描いているときがいちばん楽しいですね。山の中など自然を描くのも、自分がここにどんな樹や岩を置こうかと自由にデザインできるので、楽しいです」
鉱物採集の魅力をルリやナギさんと一緒に楽しんでいる気分になれる。
『瑠璃の宝石』1火山国で4枚ものプレートがひしめき合う日本は、種類が世界有数の鉱物産出国だそう。
2巻は、サファイア採集を軸にしたストーリーになるらしい。