2021年2月18日 19:30
「体に電気が走るよう」話題の監督が圧倒された“病の少女と不良青年の恋”
―今回は若手キャストもすばらしく、非常に魅力的で印象的でした。まずミラ役のエリザ・スカンレンをキャスティングした理由を教えてください。
監督ミラ役を決定するまでにはかなり時間がかかってしまい、何百人もの候補の方々に会いました。そこまで時間がかかってしまった理由としては、私自身もミラというキャラクターの本質を見極めるのに時間がかかってしまったからでした。
そんなときに気がついたのは、ミラというのはいろいろな側面を持っている人物なので、何者にもなれる幅広い演技力を持っている女優であれば、一緒にキャラクターを作っていけるのではないかということ。そこで、エリザをキャスティングすることにしました。というのも、彼女は怖いくらいの才能の持ち主で、彼女自身がどんな人間なのか見当がつかないくらい本当にいろいろな顔を持っている人ですからね。
ケミストリーは現場で一緒に育むもの
―では、本作でヴェネチア国際映画祭の最優秀新人賞に輝いたモーゼス役のトビー・ウォレスさんについてはいかがですか?
監督彼の場合は、出演していたテレビシリーズを見て、オーディションを受けてもらうようにお願いしたのがきっかけでした。