2021年3月9日 20:40
咲妃みゆ『GHOST』に再登場!「何回演じても涙が止まらない」シーンとは?
暴漢に襲われ殺されたサムが、恋人のモリーに命の危険が迫っていることを知り、ゴーストのまま現世にとどまり彼女を守るため奔走する。大ヒットした同名映画を舞台化したミュージカル『GHOST』。2018年の日本初演に続き、再びモリーを演じる咲妃みゆさん。初演が宝塚歌劇団退団後1作目のミュージカルだったこともあり、「自分のなかでとても大切な作品」だと語る。
「モリーとして、言葉や動作に酸素が行き届き始めた気がします」
「何より、演出家のダレン・ヤップさんに巡り会えたことがとても大きかったです。それまで私は、舞台は苦労に苦労を重ねて成り立つものだと考えていたんです。でもダレンさんが『もっと心を解放して、ありのままの自分の自由な感情でやってごらん』と声をかけてくださいました。目の前の稽古を素直に楽しんでいいんだと思ったし、役者さん同士がリアルに向き合うなかで生まれる化学反応を信じていいんだということが、私にとっては新感覚でした」
心を解放して舞台に臨むうち、自然とモリーの感情が見えてきたそう。
「1幕のラストで、サムはまだこの世にいるかもしれない、と思うシーンがあります。その瞬間の、周りに何を言われようが止まらない一点集中の強い望みみたいなものが、大千秋楽前くらいに見えたんです。