2021年5月22日 21:40
黒羽麻璃央「ミュージカル『刀剣乱舞』をやり始めた頃も…」 俳優をやめたかった過去
賞をいただけるような俳優にならなきゃって。
――舞台を面白いと思ったのは、どのあたりのタイミングですか?
黒羽:‘16年の、宅間(孝行)さんとやらせていただいた『歌姫』ですね。その時、久々に泥くさ~い人間を演じたんですけど…演じたというより、役になったというほうが近い。稽古場で、毎日のように宅間さんから鬼のようなダメ出しを受けて、追い込んで追い込んで役を自分に浸透させていくうちに、芝居なんだけど芝居じゃないような、本当にその役としてその空間を生きているような感覚になりました。何より、宅間さんが厳しいけれど本当に愛のある方で、役の上で僕は宅間さんを慕う役だったんですが、自然とその関係性が築けたことも大きかったと思います。――その頃から映像作品への出演も増えていきましたよね?
黒羽:映像をやりたいとは思っていたけれど、舞台と同時進行ってめちゃめちゃ難しいんですよね。舞台はかなり前にスケジュールを押さえられますし。だから映像に出ると決めて、一度、舞台を控えていた時期もありました。
でもそれを経験したことで、どれだけ舞台が自分にとって大事なのか、好きだったのかがわかりました。
――舞台のどこが魅力ですか?
黒羽:映像は完成の瞬間に演者が立ち会えないじゃないですか。