2021年5月22日 21:40
黒羽麻璃央「ミュージカル『刀剣乱舞』をやり始めた頃も…」 俳優をやめたかった過去
もちろん、楽しい瞬間も素敵だなと思う瞬間もありましたけど、圧倒的にキツいことのほうが多くて。一度、決心して親に「帰ろうと思う」って言ったんです。そしたら「帰っておいで」って言われて。「じゃあやろう」ってなりました。
――そんなに帰りたかったのに?
黒羽:すごい気が楽になったんですよね。「あなたが俳優じゃなくても、私たちは何も困りません」って言われて、自分ひとりがこんなにバタバタしていただけなんだって冷静になったし、本当に追い詰められたら逃げればいいんだって開き直れたというか。最悪のパターンを想像したら、怖いものなんてないやって気持ちになれた。そこから仕事への取り組み方も仕事に対する考え方も変わりましたし、意識を変えた瞬間から、僕を必要としてくれる作品に声をかけていただいたり、バラエティに呼んでいただくことも増えたんですよね。
――当初、思い描いていた芸能界ってどんなものだったんですか?
黒羽:完全に月9ドラマとかですよね。仮面ライダーをやって、学園モノに出て、主演ドラマやって…みたいな(笑)。田舎だったんで、舞台に出るなんて全然頭になかったです。いまはむしろ演劇人と呼ばれたい派なんですけれど、昔は、舞台って映像に比べて知名度がないし…とか考えていました。