2021年5月28日 19:30
大河好演中の藤原季節が主演「少し前まで窒息しそうだった」心境の変化を告白
自分に待ち受けている苦難や立ちはだかる壁も天からの授かりものなんだと捉えて受け入れるというのは、僕にとっては強い考え方になっているかもしれません。ある意味、コロナ禍のこの状況も「のさり」なのかなと思うこともあります。実際、僕自身はコロナがあったことによってこの作品に対する見方が変わりました。というのも、自宅で時間を過ごすなかで、生きている人たちや亡くなった人たちの目に見えない思いがいかに大事なのかということに気がついたからです。
この映画では、そういった人々の思いや目に見えない大切なものをなんとか映し出そうとしている作品なので、こういう時期を経験したことで、作品をより深く感じられるようになったんだと思います。
―確かに、この1年を経験したからこそ、劇中の「まやかし」というセリフも違う響きを持っているように思いました。
藤原さんそうですね。言ってしまえば、映画自体も嘘ではありますが、僕はその嘘に助けられてきたんだなと。
劇中で「魂がおろついた」という言葉が出てきますが、2年前の僕は魂がおろおろしていたので、本当にこの作品に出演できてよかったです。僕にとっては、旅のような時間だったと思います。