2021年5月31日 19:10
岡宮来夢 役作りが私生活に影響して「恥ずかしい(笑)」
昨年にはシェイクスピアの『ハムレット』をミュージカル化し、5人の男性キャストのみで全役を演じる『5 Guys Shakespeare Act1:[HAMLET]』に主演。颯爽とした舞台姿と安定した歌声、復讐に狂っていくハムレットの、疾走していく一途な熱情を見事に表現した。
「歌の数がすごく多いうえ、叫ぶし怒鳴るし、喉が大変で、正直、精神的にも体力的にも苦しかったです。あの作品はシェイクスピアのセリフを歌にしているので、普通に歌ってしまうと役が抜けてしまう。音楽にのせながら、どう感情を出していくかめちゃくちゃ考えたのを覚えています」
そう言ってから、「いまやったら、もっと違う表現ができるのかなと思うんですけれど」と続けた。というのは、今年出演したミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』で、歌での表現を追求してきた先輩たちと共演したことと無縁ではないよう。「歌で何かを伝えるって、すごく繊細で難しくて、本当に奥が深いんだって、中川晃教さんや花村想太くんとご一緒して、あらためて実感したんですよね。これは想太くんが教えてくれたんですが、優しいフレーズを歌う時には、あったかい息を吐くために、息を吸うスピードを変えるといいって。