2021年7月10日 21:10
今はまだ「知ろうとする人にしか届かない」? リプロダクティブ・ヘルスを考える
「30歳を越えてから、体の不調を感じて初めて婦人科に行った人や、妊娠出産を考えたときに初めて、生理や体の仕組みに詳しく触れた、といった女性が本当に多い。大人になり自ら知識を得て初めて、生理をラクにする方法があったことや正しい避妊法を知り、“これを若いときから知っていたら、どんなにラクだったか…”という経験をした人が、私の周りにもたくさんいます。かつて10代、20代にとっては、リプロダクティブ・ヘルスにまつわる話は、どこか遠いところにあった。でも、ここ数年、風向きが大きく変わってきた印象がありますね」
性にまつわる話題がゴールデンタイムのニュースで取り上げられたり、番組が作られたり。また生理用品や、避妊方法の選択肢が増加。昔より性に対しての向き合い方に、ポジティブな雰囲気が漂っている、とにじいろさん。
「情報が増え、自分だけでなく社会としても知識が増えることで、“生理は我慢しなくていいんだ”とか“人と話して共有できる”と思えるようになり、今まで一人で苦しんでいたことが、少しずつ解消されるようになる。生理や避妊に対して受け身だった女性が、方法や生き方を選べるようになる。
本当に良いことだと思います。