2021年7月19日 22:10
8人きょうだいは個性派揃い!? コミック『ロジックツリー』で描く家族模様
「私が学生のとき、同級生に家族構成を聞いたら『7人きょうだいなの……、恥ずかしい!』と言われたエピソードが元になっています。全然恥ずかしくないのに、かわいくて」。上下巻同時に発売された雁須磨子さんの『ロジックツリー』に登場する大瀬良(おおせら)家は、その同級生よりもさらに多い8人きょうだいだ。
近くて遠い家族だから、信頼できるし、嘘もつける。
27歳の双子の男女を筆頭に、早々に家を出たマイペースな次男、いつもイライラしている三男、主人公でしっかり者の次女・螢(けい)、一心同体のような双子の弟、おしゃまな10歳の末っ子という構成。プライバシーもなければ、親からの過度なプレッシャーもなく、家庭内は常にワチャワチャ。そんななか、螢はできるだけ人や自分に正直に生きたいと思っているが、顔を合わせれば悪態をついてくる気の荒い1歳上の兄が、あろうことか螢の同級生と付き合っていることが発覚。
「きょうだい間では嫌なヤツでも、外面は意外とよかったりするような、家ならではの社会性のなさを描けたらいいなと思いました。
家族って遠慮がないようであるというか、友達に対してのほうが本音を言えたり、何でも見せられたりする。