2021年8月11日 20:30
「日本のアニメには新しい息吹がある」フランスアニメの気鋭監督が語る魅力
それから、僕自身はアーティストとして1980年代にテレビで見ていた日本のアニメシリーズからもたくさんの影響を受けていると思います。
普遍的な物語であることを感じてほしい
―たとえば、どのようなアニメシリーズがお好きでしたか?
監督子どもの頃に大好きだったのは、まず『キャプテン翼』と『シティーハンター』。あとは『めぞん一刻』、『ハイスクール!奇面組』、『キャッツ・アイ』、『鉄腕アトム』も好きでしたね。
そのほかに興味深いと思ったのは、フランスの文学作品をアニメ化した『三銃士』や『家なき子』。キャラクターが動物に変わっていたりするところとか、外国人の目がすごく大きく描かれていたりしたのがおもしろくて(笑)。いまは、僕の息子が日本のアニメが大好きですごくハマっているようです。
―では、監督という立場になってから、いまの日本のアニメーションについてはどのようにご覧になっていますか?
監督日本のアニメーションに惹かれる理由は、やはり普段僕たちが日常的に見慣れているものとはかけ離れたものを見せてくれるところではないかなと。おそらくそれは日本だけでなく、アジア映画全体に言えることかもしれませんが、ヨーロッパの作品にはないようなものをいつも提示してくれますよね。