2021年8月5日 19:10
「うっせぇわ」生みの親・syudou ヒットの秘訣は「アトラクション性の高さ」
特にsyudouさんがターニングポイントと語るのが「シャルル」。現在はシンガーソングライター・須田景凪として活動するボカロP・バルーンが発表したこの曲は、2017年のカラオケ年間ランキング1位になるなど、ボーカロイドのファン以外にも広まっていった。
「それまでのボーカロイド曲はニコニコ動画で聴かれることが多かったんですけれど、『シャルル』はYouTubeですごく再生されたんです。そこにブレイクスルーがあって、いわゆるリスナー層の変化が起こった。普通に歌モノを聴いていた方も、ボーカロイドかどうかを分け隔てなく聴くようになった。須田さんご本人がセルフカバーで歌われた動画が何千万回も再生されたのも大きいと思います。ボーカロイドの曲も、ボカロPが自分で歌った曲も、区別されずにどちらも楽しんで聴いてもらえるようになったんです」
リスナー層の中心が、スマートフォンやソーシャルメディアのある生活環境で育ってきた“デジタルネイティブ世代”になってきたことも大きいという。
「今の中高生は生まれた時から携帯が、物心ついた頃からSNSがある世代。
基本的に全てをネットで知るので、逆に“ネット出身”という感覚がない。