2021年8月5日 19:10
「うっせぇわ」生みの親・syudou ヒットの秘訣は「アトラクション性の高さ」
サブスクやYouTubeの関連動画から新しい曲を知ることも多くて、上の世代が思う以上にジャンルの垣根がないんです」
こうした潮流があった上で、昨年には新型コロナの感染拡大で多くの人が自宅で過ごすようになったこと、ライブやコンサートの開催が制限を受けたことが、大きな要因として働いた。
「メディアがそれまでライブ主体のバンドを取り上げていた枠でYOASOBIさんやAdoさんを紹介するようになり、一般層に認知されるようになったのは大きいと思います」
10秒以内に魅力が詰まっている曲が受ける。
syudouさんが自分の作風を確立するきっかけになったのは、’18年に発表した「邪魔」という曲。畳み掛けるようなリズムに乗せて嫉妬や憎悪の感情をストレートに吐き出した一曲だ。この曲の「歌ってみた」動画を投稿していたAdoがメジャーデビューするにあたって書き下ろされたのが「うっせぇわ」だった。
「『うっせぇわ』の依頼が来る前に、Adoさんは僕が作ったボーカロイド曲をすでに『歌ってみた』として上げてくださっていて。僕の曲は上品なものではないし、聴き心地がいいというよりは言いたいことを言ってるタイプの曲なので、そんな曲に共鳴してくださってるという時点で、自分らしいものを出すのが正解だろうと思いました。